2005-11-27 12:00 am by 須坂新聞
第5回信州岩波講座・高校生編はこのほど、須坂市のメセナホールで開き、「夜回り先生」で知られる水谷修さんを講師に「さらば、哀しみの青春―今私たちに出来ること、しなければならないこと」の演題で聴いた。水谷さんは若者の現状や薬物の恐ろしさなどを挙げながら、優しさや愛情の大切さを訴えた。
須坂市内4校の生徒らでつくる運営委員会(芳沢巧委員長=須坂高2年)主催。水谷さんは高校教諭で、10年以上前から深夜の繁華街をパトロールして若者の非行・薬物問題などに取り組んでいる。
水谷さんは聴講した保護者らに対して、大人になりたくない子供が増えていると言い、「親が幸せな姿を見せていない。子供、家族のために共に生き、生活する。こんなに素晴らしいことはない。その姿を子供に見せてほしい」と話した。
夜眠れない子が増えている原因について、社会が攻撃的で子供は家庭や学校でも逃げ場所がなくなり心が病んでいくと指摘。「大人が子供を追い詰め、目の輝きを奪っている。ほめられることで生きる力、夢を持つ。抱きしめ、優しさと愛を与えて」と力説した。
ドラッグの恐ろしさやシンナー、エイズが原因で命を落とした生徒の例を挙げて、子供たちに「特別なことではない。昼の世界で幸せに輝いて。優しさで街を満たしてほしい。明るい声が響きわたる時、悪や薬物はなくなる」と話した。
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