「血のにじむ議論に感謝」〜高校再編問題

2008-10-18 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須高地域の高校を考える会(荒井清治会長)は14日、県教委へ提言書「須高地域の魅力ある高校づくりについて」を提出した=写真。4高校の伝統・文化や建学の精神の伝承、工業系精密金型学科・メカトロニクス学科の創設、芸術文化コースの創設、国際観光コースの創設、多部制・単位制高校の設置、交流型の中高一貫教育の試行実施、特別支援学校高等部分教室の設置など10項目を提言した。
 山口利幸教育長は「真正面から真摯(しんし)に受け止め、精力的に議論の場を設けていただき感謝申し上げる。新しい高校をつくることが将来の高校生の選択肢に一番いいと血のにじむ議論があったと推察する。今後は地元の理解を得ながら一定の目安を基に協議させていただきたい」と述べた。
 フリートークで出席者は「物作りのバックボーンとなるトップ企業があり、工業界の希望に沿って提言した」「早くから職業意識を持った子を育てるため自給率40%を切る農業は工業や商業と連携して考えてほしい。郷土愛や地元を知る教育の延長が観光」「12月の校名発表は高校入試に配慮して2カ月遅らせて」と述べた。
 山口教育長は「4校の設立の思いは承知している。農工商の枠組みでなく、境界領域の新しい動きに対応する体制の構築も産業教育審議会で議論されている。提言にある工業系学科は今後しっかり検討したい。4通学区に1つのものもあり、じっくり検討したい。趣旨は受け止めたい。須坂は交通の拠点と承知しているので研究したい。一方的に進める考え方はもっていないが2月議会で議論していただけるよう校名発表は、他地区の様子もみて12月を目安に進めたい」と答えた。
 終了後取材に対し、荒井会長は「10項目すべてに重きをもって提出したのですべてにお答えいただきたい。校名発表は2カ月遅れてもそんなに影響はない。受け入れは県教委の今後の対応によって考えたい」と答えた。

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