2013-07-13 07:00 am by 須坂新聞
須坂市東横町の市蔵のまち観光交流センター1階和室で今月31日まで、市内本上町の木村高夫さん(72、食堂東京庵経営)が制作した「夏に涼しげな竹の花器展」が開かれている。昨年の同時期に次いで2回目の開催、100作目が完成したことに合わせて、最近作の約15点を展示している。
木村さんは正月の松飾りで使った竹をなんとか有効利用できないかと考え、知り合いの大工さんからも不要な竹を譲り受けるなどして、6年前から竹の花器を作り始めた。
釣りの仕掛けを自分で作るなど手先が器用な木村さんは細かな作業が得意で、どんな竹でも見事な花器に生まれ変わる。アイデアが浮かぶと一旦イラストに書きとめ、仕事の合間をぬって作業を進める。「まちの風景も参考になるので、自転車で出前を運ぶ時にも結構いい案が出る」と木村さん。100作目は日本庭園をイメージ、75のパーツを使い、水車やししおどしなども配置した。
制作には大掛かりなもので約3カ月、小さなものでも1週間ほどかかるが、木村さんは「竹にも大小さまざまな形があり、一つとして同じ作品ができないところが最大の魅力。不要な竹が生かされ、花も生かされる。これからも作り続けていきたい。希望があればオーダーメイドの作品も手掛けたい」と話している。経営する食堂にも作品が常時飾られている。
今回の作品展ではチャリティー販売(2,500円〜25,000円)も実施している。展示作品は持ち帰ることができ、木村さん宅にあるその他の作品もパネルや写真集にしてあり、その中から選んでもらうと、すぐに持ってくる。売上金の一部は木村さんが大好きで、今後も盛り上がってほしいと願う須坂みんなの花火大会に寄付するという。
入場無料。開場時間は午前9時から午後5時まで。最終日は3時終了。期間中に展示替えも予定している。問い合わせは同センター☎026-248-6867。
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