2014-02-15 11:28 am by 須坂新聞
蔵の町並みキャンパス推進協議会(神林章会長)は8日、市シルキーホールで8年目の成果発表会を開いた。初参加した東京大学の文学部小林真理ゼミの3、4年生は市の「文化芸術振興ビジョンの育て方」の中で五つを提案した。市の文化政策や課題をまとめたビジョンだが、現状は市民に共有されていない。市民が評価基準を作り、達成度を評価することを提案した。
歴史資産の蔵の町並みを学生の教材として活用してもらい、中心市街地ににぎわいと新たな知の創出を目指す取り組み。東大のほか長野高専や県短大、清泉女学院大、信大、文化学園大・東京工科大が成果を発表。若い感性で市に提言もした。
東大生が研究した文化芸術振興ビジョンは平成23年度から10年間の行動計画。上位の総合計画は施策20で「生涯学習・文化芸術を核としたまちづくりの推進」を掲げ、「すべてのライフステージに学んだことを生かせる人、物、場所の環境をネットワーク化し、共に創り出し、発展するまち」を理想像に描く。
「今日は須坂の日」の中で東大生は、緩やかな連携が生まれる基盤の場として市民が過ごせる場を考えた。
須坂でくつろげる家のようなカフェを作るには蔵のまち観光交流センターを活用する―として、若い人が参加できる服を作るワークショップを例示した。
フランス・ボルドーのまちづくり方針「都市の中に楽しめる場を増やすことで市民と都市の距離を縮める。それがあって市民は積極的に関わろうとし、都市を愛し始める」を紹介。ロンドンのカフェ(地域のおばあちゃんが迎えてくれる)や、港区の芝の家(何をしてもいいが放っておかない)を参考に挙げた。
市民によるアート実践や通信技術を使った情報発信提案のほか、市民が市民を巻き込んで文化芸術まちづくりを進める最終形も示した。大学生や市民ら約160人が参加した。
【東大生の「文化芸術振興ビジョンの育て方」での提案】
①須坂市文化芸術振興ビジョンの育て方〜市民が評価し、皆で創り上げるビジョンへ〜
②今日は須坂の日〜須坂の人が、須坂でくつろげる場を創出するために、蔵のまち観光交流センターをカフェにする〜
③「持続可能な須坂」を目指して〜Facebookでつながりを作る〜
④住みやすい都市須坂へ〜須坂の文化を醸成するためにアートプロジェクトやオペラワークショップを活用する〜
⑤新しい須坂を考える会〜「緩やかな連携の構築」と「人と場所をつなぐ」アイデアを生み出すプロセスの創設〜
2014-02-15 11:28 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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