【須坂市長選】三木正夫氏が5期目当選〜岩田氏に5,846票差

2020-01-25 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 任期満了に伴う須坂市長選挙は19日、投開票され、現職三木正夫氏(70、無所属、相之島町)が12,459票を獲得して、新人で前須坂市議の岩田修二氏(69、無所属、本上町)を5,846票差で破り5選を果たした。投票率は過去最低だった前々回(平成24年)を1.89ポイント上回る45.78%。前回を0.61ポイント下回った。過去2番目に低い。
 午後9時16分、民放テレビが三木氏の当確を報じると、須坂商工会館3階に詰めかけた約100人の支持者から大きな拍手が湧き、三木氏が入場した。
 報道インタビューで三木氏は「厳しい戦いだったが、大勢の温かいご支援をいただき心から感謝申し上げる」と述べた。選挙戦で1.偏らない政治、オール須坂 2.市の将来を決する課題のインター周辺大規模開発や台風19号災害からの復旧復興、高校再編―の三つを特に訴えた、とした。
 今後4年間について「多選批判は政策論争ではなく、4年ごとに市民の審判を受けている。インター周辺開発は、須坂だけでなく、長野広域連合や北信全体がプラスになるよう進めたい。ボランティア精神にあふれ、住民力や市民力のある皆さんや議員の皆さんと令和の時代にふさわしい須坂市をつくっていける」と強調した。
 集まった支持者には「選挙戦を通じて市の素晴らしい資源を再発見できた。政治家にとって一番大事なものは情けや義。堀直虎公の義に通ずる、人と人との信頼関係が大事だ。交渉事はこちらに義があるか、誠意があるかがポイント。インター周辺開発や台風災害からの復旧復興、高校再編の課題や、医療福祉などこれまでやってきたことをさらに深めていきたい」と述べた。
 お祝いの言葉は7人から。堀内孝人県議は「経験豊富な人が市政を担うので共に市をよくしていきたい」。中島義浩市議会議長は「被災者の1日も早い復興やインター周辺の大型商業施設誘致で市民の期待に応えて」。酒井和裕副議長は「16年の実績の一番は市の財政健全化」。
 市村良三小布施町長は「須坂市とともに町も村も今後発展が可能と思う。自立する近隣市町村が須高や北信で力を合わせる必要がある。そのリーダーが三木市長」。内山信行高山村長は「災害対応や人づくり、経済発展を掲げる須高のリーダーとして力強く引っ張って」と期待した。
 若林健太自民党県第一選挙区支部長(元参院議員)は「地域の課題を明確に打ち出して戦うメッセージが市民に届いた」。小松裕前衆院議員は「素晴らしい須坂市づくりの先頭に立つ三木さんを支えていこう」と述べた。
 期日前投票は前回より1,634人増の5,063人。当日の有権者に占める割合は12%。投票率が50%に上がるとの観測の一方、40%前後の声も聞かれた。
 市選挙管理委員会の桑原信行委員長は「全国的な傾向でもあると思うが、市民の、特に若年層の関心が薄かったのでは。前回と違い選挙権を得た18歳、19歳がたまたま大学入試センター試験と重なり低迷した。そのほか他地域に居住する選挙権のある大学生・専門学校生や、40代、50代の投票率も上がらなかった。アパートの多い地域もなかなか上がらない。これらの課題に対策を打たなければならないと思っている」と20日の取材に答えた。

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