【すざか農業小で修了式】収穫の喜び未来につなげて〜コロナに負けず頑張った

2020-12-12 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 信州すざか農業小学校豊丘校(羽生田豊雄校長)の修了式は5日、そのさとホールで行われ、第16期の児童17人が修了した。
 今年は新型コロナウイルスの感染防止のため全12回のうち3回が中止となり、内容も3密を防ぐため変更した。その中、児童たちは地域ボランティアの「農家先生」らの指導を受け、野菜や米などを育て、農家の仕事や食べ物の大切さを知り、地域の伝統行事も学んだ。 
 修了式で羽生田校長は「種をまき、苗を植え、授業のたびに作物の成長を観察した。そして自分の手で育てた作物を収穫する大変さと喜びを感じることができた。親子の絆を深める機会にもなった。コロナのため計画通りに進まず、残念な面もあったが、皆さんの協力で有意義な1年を過ごすことができた。この貴重な体験をこれからの生活に役立ててください」と励まし、来賓の三木市長は「子どもたちは農家先生、保護者と共に愛情込めて立派な作物を作り、感謝と喜びの体験ができた」とたたえた。
 児童を代表して日野小6年の船越奬平さんは「稲刈りは大変だったが上達することができ一番印象に残っている。自分たちが作った野菜を買ってもらえたことがうれしかった。農家先生、友達と共に作る喜び、食べる喜びを知った」と話した。
 保護者代表で鶴田江利子さん(高橋町)は「親子でさまざまな体験ができて満足感でいっぱい。毎回楽しくできたのも農家先生方の配慮があってこそ。今後の大きな財産になった」と感謝した。
 取材に「小6の長男眞奈斗は6年間学び、最初はクワの使い方も知らなかったが今ではすっかり慣れ、薪割りも上手になった。農業小でいろいろ身に付きいい経験になった。収穫した新鮮な野菜を家族で食べる幸せを味わった」と話した。
 最後に、修了生から農家先生15人に手作りのメッセージカードが贈られた。
 同校では修了式の前に、親子が参加してクリスマスリースや松ぼっくりタワーを作った。親子が離山のふもとで集めたドングリ、ヒマラヤスギ、トチの実などを使って、私だけの作品を夢中になって作っていた。
 小山小2年の村石悠輔さん、高木晴さん、日滝小2年の寺沢颯一郎さんは「人をイメージしながら作った。難しかったけれど、うまくできた」と喜び、村石さんの母忍さん(屋部町)は「今日も、家族ぐるみで楽しくにぎやかにできた。農業小のおかげで素晴らしい思い出ができた。来年はコロナが収まって全授業ができたらうれしい」と話していた。

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