2021-07-22 07:00 am by 須坂新聞
須坂市立博物館(臥竜公園内、機能分散型総合博物館本館)と市笠鉾会館ドリームホール(横町、市立博物館分館)は17日、大規模改修等工事を終え、リニューアルオープンした。「子供たちをはじめ広く市民に須坂の宝物を知ってほしい。学んで未来に生かしてほしい」との願いを込めて展示や説明を一新。機能分散型総合博物館を構成する市立博物館(本館)と分館5館は新たな歩みを始めた。
開館に先立って市立博物館正面入り口前に来賓や市博ボランティア会会員、市職員ら総勢50人余が出席してリニューアルオープン記念式典を開いた。笹本正治県立歴史館特別館長(元須坂市立博物館基本計画策定委員会委員長)や塩崎貞夫市議会議長、三木市長、小林雅彦市教育長がテープカットして館内に入った。
主催者の三木市長は「施工者には厳しい日程の下で難しい工事をしゅん工していただいた。人と人との絆が分断されるときも歴史を振り返り、先人たちの思いを次の世代につなげることが大事だ。コロナ禍のリニューアルオープンを大切にし、まるごと博物館構想を担当部署とともに進めていきたい」。
笹本特別館長は「須坂にはまるごと博物館にふさわしい文化と景観と歴史が詰まっている。全体をリードできる場として、すてきに生まれ変わり、策定委員会の意見が反映され感謝したい。未来に向かって動くときには過去と対話し、今を考えることが大事だ。博物館は市の記憶の場所であり、未来を考える礎になる所。どう支え育てるかは市民、活用は行政の役割。共に未来のために、よりよい須坂のために努力を」。
塩崎議長は「市立博物館や笠鉾会館は、文化財の保管展示や生涯学習推進施設として市民に愛されてきた。これからも市民や観光客が気軽に訪れ、歴史や文化、自然を通じて市に対する愛着を深め、関心をもってもらえるよう期待している」と祝辞で述べた。
17日は両館を入場無料に。博物館は一般230人を含む約290人が、笠鉾会館は一般114人を含む約130人が入館した。
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