須坂市豊洲防災コミュニティセンターが北相之島町で竣工式

2021-12-04 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は11月27日、北相之島町に建設した「市豊洲防災コミュニティセンター」の竣工(しゅんこう)式を現地で開いた。関係者約50人が出席。2019年10月の台風19号豪雨(令和元年東日本台風)で被災した地域の防災と、住民交流の場としての役割を担う新たな施設の完成を祝った。供用開始は12月15日を予定。管理は区に委託する。
 施設は木造一部2階建て、延べ床面積348.21平方メートル。水害対策で、建物の周囲の土地を1mかさ上げ。災害時の地域の防災拠点として、救助用ボートや防災用備品を置く備蓄倉庫を備える。蓄電池付き太陽光発電設備も設置し、非常用電源を確保した。
 竣工式には市、市議会、地元区、設計、施工業者らが出席した他、台風災害の復旧に向け支援を受けた関係機関・団体の代表者らも招いた。
 三木正夫市長はあいさつで、区の公会堂建設研究委員会の成果を基に、災害に強い施設を建設したとし、「地域防災の拠点となり、令和元年東日本台風被害からの復興のシンボルとなるように。コミュニティーの維持のためにも活用していただければ」と述べた。
 来賓の塩崎貞夫市議会議長は「台風災害から2年余りたち、北相之島町の皆さんをはじめ市民にとっても心待ちにしていた施設ができた」と喜んだ。
 駒津侑(すすむ)北相之島町区長は「北相之島の公会堂として使用させていただくが、豊洲地域の皆さんにもいろいろな面で利用していただきたい」と呼び掛けた。
 式後は区民にもお披露目した。家族と一緒に見学に訪れた40代男性は「高さがあって安心。備蓄倉庫もあるので災害に対応できる施設になっている。研修室が広くて良い」。駒津区長は、今後のコミュニティー活性化に向け「これだけ広ければいろんなことができる」と期待を寄せた。
 設計・監理は緑地計画研究所。施工は建築主体が八田建設、電気設備が高山電業、機械設備が環境クリエイション。総事業費2億2,000万円(20年度繰り越し事業)。財源として緊急防災・減災事業債2億1,350万円を活用した。

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