市子育て就労総合支援センター「bota」オープン

2022-07-09 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 須坂市は1日、市子育て就労総合支援センター「bota(ぼーた)」を須坂駅前ビルシルキー1階(北横町)にオープンした。子育て世代の育児や就労、幅広い交流を支える。初日は関係者約50人が出席してセレモニーを開き、須坂の暮らしの新拠点の完成を祝った。管理・運営はビル2階に本社を置く指定管理者のグーライトが担う。住民にとっての?最高のサードプレイス(自宅や学校、職場とは別の居心地の良い場所)?を目指していく。
 施設面積1,366平方メートル。子育て支援センターを置く「子育て支援エリア」、多目的交流スペースなどを備える「交流エリア」、仕事や勉強に活用できる「コワーキング(共用オフィス)エリア」、ミーティングルームなどがある「クリエイティブエリア」―の四つの機能を持つ複合拠点施設だ。 
 これまで中央児童センターに併設していた子育て支援センター(馬場町)を移転し、機能を充実。広々としたワンフロア(床暖房完備)にはプレイルームや授乳室、午睡室などを整備した。子育て世代の就労支援では、須坂公共職業安定所(ハローワーク須坂)と連携し、雇用の情報提供や面接会、就職準備のためのセミナーなどを予定している。
 交流エリアにあるホールは、施設のシンボル的スペース。本棚を設置し、絵本や児童書約300冊をそろえる。絵本専門士の監修で季節ごとのコーナーなどを用意する。3台のプロジェクターを使った映像空間も特徴だ。他にカフェやキッチンスタジオがある。チャレンジショップにも対応する。
 コワーキングエリアでは、席を固定せずに働ける「フリーアドレス」や、個室などを提供。クリエイティブエリアにはミーティングルームなどの他、県内初というグーライトの4K収録・配信スタジオもある。
 施設の設置については、2020年7月にビル1階を取得したグーライトが、市に産官共創事業を提案。市は地方創生拠点整備交付金を活用し、総額3億9,900万円をかけて整備した。
 三木正夫市長はセレモニーのあいさつで、「民間と行政の長所を生かした施設」と説明。「少子化や就労人口の減少、人と人との絆の希薄化がわが国の課題になっているが、ぼーたには『働く』『交わる』『学ぶ』『育てる』の四つの要素が含まれている」とアピールした。
 グーライトの丸山康照社長は、長年シルキー1階の活性化を検討してきたとし、「このように大きな形となって実現できてうれしい。官だけではできないこと、民だけでもできないことを、須坂市と私たち民間企業が手を取り合って、素晴らしい施設にしていきたい。多くの方々の力を結集し全国に誇れるように」と決意した。
 市は、絵本や遊具を寄贈した8団体と1個人に感謝状を贈った。寄贈者を代表し、オリオン機械の太田哲郎社長は「地方創生の最先端をいくような須坂市になっていったらいい」と期待を寄せた。
 開館時間は午前9時〜午後10時(子育て支援センターは午後4時)。

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