須坂消防のあゆみ〜元消防本部次長の富岡さん発刊

2007-06-28 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市消防本部次長や須坂市消防署長などを歴任、平成17年3月に退職した富岡靖門(やすのり)さん(62・須坂市北旭ケ丘町)はこのほど、須坂市の消防の歴史をまとめた「須坂消防のあゆみ」を発刊した。
 須坂消防はどのようにして生まれ、どのような変遷をたどり、消防人の先輩たちはどのような道を歩んできたのか―。この思いにかられた富岡さんは在職中の平成3年から資料収集を始めた。須坂町の警察機構下での私設消防団の創設、公設消防団の創設、警防団への改称、消防組織法施行による自治体消防団の設置、周辺町村との合併による消防団の併合、自治体常備消防の設置など目まぐるしい変化の中で、保管する文献や資料が少なく、また分散していて、何度も頓挫しそうになったが、地道な作業を積み重ね、活動開始から16年目にしてようやく完成にこぎつけた。
 A5判、302ページの大作。全体は▽序章=火の始まり▽第1章=奈良時代から戦国時代まで▽第2章=江戸時代▽第3章=明治時代▽第4章=大正時代▽第5章=昭和時代〜戦前・戦後期▽第6章=昭和時代〜戦後期▽第7章=平成時代▽資料編の構成。このうち、第6章では日野・豊洲・井上・高甫・仁礼の各消防の変遷のほか、昭和58年の仁礼町宇原地区の土石流災害などが写真と共に詳細に綴られており、史実や教訓を後世に伝える貴重な歴史書となっている。
 富岡さんは「伝統の消防精神、そして先人たちや業務中不幸にして亡くなられた方々の熱い思いを残していくための資料として役に立つならば、これ以上の喜びはありません。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます」と話している。500部を印刷、希望者に税込み2,000円で頒布する。連絡は富岡さんTEL026-246-8442まで。市消防本部や須坂新聞社でも取り扱っている。

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