【最終処分場問題】米子候補地11で現地説明

2008-11-09 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 長野広域連合が須高地区に建設する一般廃棄物最終処分場の候補地に選定された12、11(最も優位、優位)のある須坂市米子町の候補地11で3日、適地選定委員を務めた2人が米子区民約50人に選定経過など説明した。長野広域連合やコンサル担当者も同席した。区民からは受け入れ絶対反対の意見が続出した=写真。三木市長は「選択肢として清掃センターを処分場に活用できないかなどで話し合いは継続してほしい」と呼びかけた。
 候補地選定は、20人の委員が平成17年1月から18年1月まで12回、委員会を開いて決定し、18年2月に須坂市長と高山村長へ提言・報告書が提出された。候補地選定の基本方針に基づき、法規制など除外地や面積3ヘクタールなどで25カ所を抽出。搬入アクセスや水源の保全など絞り込み要素5項目により、7カ所を選んだ。
 候補地視察を行った後、自然環境への影響など9評価項目と評価基準を選定し、各評価項目に重要度を配分して7候補地の評価と重要度を掛ける重みづけ得点方式で選定した。
 質疑応答の中で区民からは「米子の2カ所以外の候補地3〜7への接触は」「候補地の場所が以前の説明資料と違うのでは」と質問が出され、市は「接触していない」「報告書とは変わりない」と答えた。
 米子地区自然環境を守る会の駒津末治会長は「焼却施設等を受け入れ、市に協力してきた30年の実績は隠すことのできない真実。仏や神があり、子々孫々へ伝える聖地。不純物を捨てることは汚点を残す。市内には69町あり、米子だけ涙を流すことが公平公正と言えるのか。米子を除く68町が受け入れるべき」と述べた。
 三木市長は「環境衛生ブロック別会議などを通じて市民が米子地区に感謝の気持ちを持っていることは確か。科学的に安全安心で、区のメリットになり、イメージアップにつながる、モデル施設をつくりたい。話し合いの場は今後も持ってほしい」と強調した。

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