2010-02-22 07:00 am by 須坂新聞
須坂東高同窓会は17日、昭和初期に製造され、同校で長年使われてきた木製テーブルを補修し、新調したいすなどと合わせて同校に贈った。廃棄しようとしたところ、1927(昭和2)年に松葉屋家具店(長野市)で作られたものであることが判明し「創立間もなくから、先輩たちが大事に使ってきた大切なもの」と同店に依頼して傷みを直した。「伝統として後輩に受け継ぎ、学校と同窓会のきずながより深まれば」と願っている。
テーブルはケヤキとマツが用いられ、大きさは高さ約70㎝、縦約120㎝、横約270㎝。テーブル板の下に格子の透かし、脚にも彫刻が施されている。
どのように使用されていたかなどの詳しい経緯は分かっていないが、近年は会議室に置かれ作業台などとして使われていた。ゆがんでいて、いすもなかったことから、昨年秋に処分しようとしたところ製造時期などが書かれたプレートが埋め込まれているのを職員が発見した。ついたてもあり、同時に購入されたものだと分かった。
話を聞いた同窓会が補修を申し出た。合わせて、松葉屋家具店の協力で同じデザインのテーブル1卓とイス12脚も新たに作り、同校に贈った。
松葉屋の滝沢善五郎店主は「昔に製造した古い家具を修理することはあるがプレートがはめ込まれているのは珍しい。先々代の手仕事。縁があって直せて光栄」と話した。
清水順子同窓会長は「校舎建て替えの際にも捨てられずに使われてきたもの。先輩に感謝したい」と話した。
清水国利校長は「学校と同窓会の結びつきを強く感じる。これからも大切に使いたい」と感謝した。
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