日置電機次期社長に町田正信氏(須坂市在住)〜若返りで技術畑の生え抜き起用

2012-12-01 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 日置電機(上田市、資本金32億9,946万円、グループ従業員約700人)の次期代表取締役社長に町田正信取締役執行役員技術1部長(51、須坂市米持町)が就く。来年1月1日付。同社は「世代交代による組織活性化を進め、経営体質の強化と企業価値の向上を図るため」とする。6代目社長として、本社工場を生産拠点に(一部韓国)、国内9営業拠点(本社長野営業所を含む)や連結子会社7社をけん引する。
 同社は昭和10年、東京で創業。同20年坂城町に移り同27年設立。東証一部。電気計測器の開発、生産、販売・サービスに取り組む。製品群は、自動試験装置、記録装置、電子測定器、現場測定器の四つ。前期売上高(平成23年)約160億円。経常利益約20億円。当期純利益13億円余。
 町田次期社長は、墨坂中―須坂高―信大工学部卒(小学校は茅野永明小入学。4校目の長野三輪小を卒業)。信大大学院修了。大下真二郎教授の研究室で通信工学や教育工学を専攻。修士から社会人で工学博士を取得。
 当時購入したテスターは同社製だったという。入社の動機について「広く電気電子を知りたかったことと、当時坂城町にあった工場を訪問した際に面白そうだと思ったから。やりたいことができる会社だと思った」と話す。
 入社以来、記録装置のソフト開発や回路設計など技術畑に20年。その後、生産ライン向け計測器の責任者(部長)や執行役員、取締役として管理、経営に携わり7年。
 「入社以来、人間性の尊重と社会への貢献の二つの企業理念に打たれ、今もかみ締めている。計測器の利益を少年硬式野球の支援や緑化、文化芸術支援のホール開放などで社会に還元し、一方、働く人の人としての成長を会社が支援する、企業理念が活動の芯にある。日置ブランドを高めるために技術力・商品力を大事にしていきたい」と抱負を語る。

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