2015-12-12 07:00 am by 須坂新聞
森上小3年仁組(32人)は8日、校内の菜園で栽培したネギを、須坂市役所駐車場で販売した。来庁者や職員らが続々と“来店”し、数本ずつを一束にした110セットが15分ほどで完売した。
ネギは朝から児童たちが収穫。1セットずつ新聞紙に包み、リヤカーに積んで運んだ。午前10時半になり、『ネギ屋』『100円』と書いた段ボール製の看板を掲げながら、「いらっしゃいませ」「無農薬ですよ」と一斉に呼び込みが始まると、早速「3つ、ちょうだい」「立派なネギだね」と、お客さんが次々に購入。少々緊張した面持ちの児童たちは「ありがとうございます」「鍋に入れると甘くておいしいですよ」などと言葉を交わし、代金を受け取った。
買ったネギを両手に抱えた鈴木由貴さん(38、北横町)は「みんなニコニコしていて楽しそう」。また小林妙子さん(65、長野市)は「今の時代、なかなかできない体験。子どもたちの表情がすごくイキイキしていますね」と、元気な仕事ぶりに関心していた。
児童らは昨年9月、ネギぼうずから取った種をまき、春になってから一本一本植え替えた。3年生に進級してからは「ぼくたちのやさいで須坂をもっと元気に」をクラス目標にし、みんなで頻繁に畑へ足を運んだ。夏は特に、登校するとまずは畑で草取りという日常。1年がかりの栽培活動で約1,000本が立派に育った。
これまでに収穫したネギは、校内の先生たちや各家庭にプレゼント。また今回の売上金で図書を購入し、「ねぎ文庫」として同校図書館の蔵書に加えてもらう計画だ。担任の山本和彦教諭は「4年生になるとクラス替えになる。ねぎ文庫が子どもたち全員の活動の証になれば」と話していた。
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