学生と協働で流路整備〜井上町辛沢の下草刈りなど

2016-08-20 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon NPO法人国際ボランティア学生協会の学生14人と須坂市井上町区民、県、市職員ら合わせて約50人が7日、井上町の辛沢(からさわ)の流路一帯で、下草刈りや雑木の伐採作業などを行った。県によると、地域住民と外部ボランティアの力を借りた形での治山施設の維持管理活動は全国的にも珍しいという。
 同協会は全国の大学約90校の学生約3,000人が会員となって、国内外で環境保護や地域活性化などのボランティア活動を行っている。昨年から長野県内でも、地域住民と協働で森林整備などに取り組んでいる。
 辛沢は井上町東部の山あいにある。平成16年に台風の雨の影響で下流の集落に土砂が流出するなどしたことから、県が幅約3m、深さ約2m、長さ約400mの流路を整備した。普段は水が流れていない。整備後、手入れしていなかったため、流路内は雑草や雑木が生い茂っていた。
 参加者は手分けをして、鎌で草を刈ったり、チェーンソーで木を切り倒して、運び出した。流路底にたまった枯れ枝や枯れ葉も取り除くなどした。
 立命館大学2年の木地谷泰成さん(19、京都府)は「アウトドアや山が好きなので参加した。思っていた以上に背丈の高い草や木が生えていて、草刈りがこんなに大変だとは。とても重労働だということが分かり、貴重な体験ができた」。
 中央大学1年の木原葵さん(19、東京都)は「普段は福祉施設などでボランティアをしている。自然の中での活動は初めてで、すごさに圧倒された。地域の人たちの暮らしや自然を守ることにつながればうれしい」と話していた。
 辛沢近くに住んでいる島田利人さん(69)は「水路に枯れ枝などあると大雨の時に鉄砲水になる心配などがあるので、若者の力を借りてきれいになって安心した」と感謝した。
 なお、学生たちはこの日、長野市若穂綿内の温湯地区でも、電柵設置のための下草刈りなどを行った。

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