2017-04-15 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の豊丘地域活性化連絡協議会(会長・山岸賢一豊丘上町区長)は8日、豊丘上町の市指定有形文化財・市旧園里学校に整備した「園里郷土資料館」をオープンした。主に明治〜昭和に地域住民が使った農具や古民具などを展示している。関係者約50人が出席して開館式を行った。住民も大勢訪れて昔を懐かしむなどしていた。
旧園里学校は、昨年度まで1階が児童クラブとして使われていたが、豊丘小内に移転したことから、地域の歴史や生活の様子などを後世に伝える目的で資料館を整備した。
豊丘郷土資料保存の会(市川喜太郎会長)が地域に呼びかけて集めた農具や日用品、養蚕・製糸道具、書物などを、土間・いろり部屋や、座敷・蚕室部屋などのテーマ別に展示した。
開館式で郷土資料保存の会の小林道男さんは「古文書なども寄せられ、歴史など新たに分かってきた部分もある。民話も多く残り、紙芝居になっている。それらを使って地域をより盛り上げたい」。同連絡協議会の山岸会長は「多くの方の協力で展示品が集まり、立派な郷土資料館ができた。大勢に見てもらいたい」と話した。
早速訪れて見学した坂田一子さん(81、豊丘町)は「子どものころは親が遅くまで農作業をしていたので、晩ご飯を作るのは私たちの役目だった。いろりでひんのべをよく作った」と話していた。
別の年配の女性たちは脱穀機や鋤(すき)を見ながら「昔は農作業はすべて手作業でやっていて大変だった」「しょうゆ瓶を持ってしょうゆを買いに行ったり、草履も手作りしていた。とても懐かしい」と話していた。
郷土資料館は入館無料。問い合わせは豊丘地域公民館☎026-245-9768まで。
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