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3年ぶりに行動制限のないＧＷ、須高にも久しぶりの活気

2022-05-14 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 　新型コロナウイルスの影響が続く中、3年ぶりに行動制限がなく迎えた大型連休（ゴールデンウイーク＝GW）。須高でも五月晴れが続き、観光やイベントを楽しむ人たちの姿が久しぶりに多く見られた。観光関係者によると、県外からの観光客も多かったという。コロナ禍以前のにぎわいを取り戻しつつあるようだ。
　ハンギングバスケットや花壇が鮮やかな小布施町の中心部は、県内外からの観光客が行き交った。2日、おぶせミュージアム・中島千波館を訪れた神奈川県鎌倉市の三砂崇さん（71）は「北斎館もおぶせミュージアムもじっくり見れました」。東京からJRで長野へ来た高橋雄粋（ゆうすい）さん（58）一家は、前日は善光寺御開帳に足を運び、山ノ内町の温泉街で1泊。「小布施の建物の雰囲気もいい」と喜んでいた。
　町郊外の小布施総合公園では、体を動かして汗をかく親子の姿が目立った。飯山市の新井みなみさん（37）は5歳と2歳の娘を連れ、「特に遠出する予定はなく、天気のいい日は公園で遊んでいます」と話していた。
　小布施文化観光協会によると、4月の観光案内人数は延べ1,600人で、昨年同月と比べると3倍以上。「今年の大型連休は、コロナ禍以前の半分ぐらいまで活気が戻った印象」という。
　3日、須坂市内で開かれた、大人気アニメの世界観をとり入れたスタンプウオーク（市観光協会主催）。好天の下、市内外の親子連れなど約120人が、各チェックポイントを巡りながら須坂の魅力に触れた。
　アニメのファンという長野市の直江明子さんはコスプレが目を引いた。夫と娘と一緒に参加した。「ゴールデンウイークは県内で楽しむ。きょうもその一つ。気晴らしになる」と声を弾ませた。
　須坂市南小河原町出身で上田市に住む30代女性は、家族4人で参加した。ゴールデンウイークの帰省は久しぶり。「もともと実家に帰る予定だったので子供と遊べる所を探していた。ちょうど良かった」と話していた。
　連休中の入り込みについて、市観光協会は「コロナ禍前までとはいかないが、過去2年に比べるとお客さんの流れがあった印象」。今後は「通常の誘客パターンに戻していきたい」としている。
　高山村の観光名所の一つ「雷滝」には3日、県外ナンバーの車も立ち寄り、間近で滝の真裏からの眺めを楽しむ人が見られた。
　八滝展望台から見える景色を楽しんでいた大阪府から訪れた50代の女性は「2年前も（高山村などへの）旅行を計画していたがコロナでキャンセルに。高校の同級生と3人でようやく来ることができてうれしい」と話していた。
　千葉県から訪れた4人組の大学生は山田温泉大湯前広場の足湯でくつろいでいた。大湯にも入浴し、「温泉がとても気持ち良かった。足湯もあって景色もいい。リフレッシュできている」と満喫していた。
　信州高山村観光協会によると、昨年の同時期に比べてエリア内の宿泊者数は約1.5倍増。「コロナ対策で部屋数の制限などを設けているが、満室が続いたところもあると聞いている。久々に県外からの旅行者も多かった」としている。