「おいしい!」村山早生ごぼうを使った…

2008-12-01 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市八幡町の清野製菓舗(清野要一社長)と同穀町の御菓子処つたや本店(田中孝芳社長)は、須坂の伝統野菜「村山早生ごぼう」を使用したおやきを開発。須坂商工会議所が「伝統野菜を地域ブランドに」と市内の農商工業者に呼び掛けたのに呼応したもので、このほど市役所内で試食会を開いた。
 同会議所は8月、生産者、食品製造業者、飲食店を招いて意見交換会を実施。菓子製造業から「村山早生ごぼうを使ったおやきは希少価値でブランドになるのでは」との意見があり、商品開発が進められた。
 清野製菓舗の「村山早生ごぼうおやき」(写真右側)について、清野さんは「ごぼうは味が染みるように薄くスライスした。味付けは醤油をベースに数日考えた。子どもにも人気」と話す。定価130円。つたや本店の「信州黄金シャモおやき」(写真左側)について、田中さんは「おやきは野菜が定番だが初めて肉を使った。コリッとしたシャモとごぼうはよく合い、主食にも酒のつまみにも喜ばれている。宅急便など県外でも人気」と話す。1個180円。
 また、清野さんが試作したごぼうおこわも試食。「賛同者がいれば、菓子店が共同で作り、小布施の栗おこわのような新ブランドにしたい」とした。
 村山早生ごぼうは「白くアクが少なく、太い」特徴があり、地元の黒岩一雄さんが中心となって栽培。信州須坂みそ料理乃會で推進している味噌すき丼の具材になったり、東京・愛知方面にも出荷されている。「通年栽培できる利点がある。ことしは注文が追い付かないが、来年は生産を倍増して間に合わせる」と黒岩さん。
 試食した三木正夫市長は「とてもおいしく、皆さんの努力は大変ありがたい。今後も農商工の連携でブランドに育てて」と期待。商工会議所の阪牧吉次事務局長は「質の高い商品ができてうれしい。会議所が農商工業者のマッチングを図りながら、伝統野菜活用の推進・普及を図りたい」と話していた。

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