2010-02-28 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の中小企業と市、国立長野高専等でつくるイノベートSUZAKAはブドウ栽培で首の疲れを軽くする補助具「首用グレイパー」を開発。昨年発売した「腕用」に続く第2弾で「上向き作業は首も疲れる」との農家の声に応えた。商品化に向けてモニター販売を始めた。
首用グレイパーは腰ベルトと首の後ろを支える部分をつなぐ棒の一部に形状記憶合金を使用。県工業技術総合センター(長野市)で使用時の背中や首の筋電図を調べたところ、使用しない場合に比べて筋肉への負担が半減しているという。
ブドウ農家は房切りや摘粒作業など年間を通して長時間の上向き作業が続く。モニターの本沢有里さん(42・相森町=写真)は「夫とハウスブドウを作っている。慢性疲労で首が回らなくなったり、顎がはれたり、肩こり、頭痛になる。夫は軽いヘルニアになった。痛み止めを打って働く状態」と話し、首用グレイパー着用について「腕よりむしろ首が疲れていたので、快適に作業できてうれしい」と喜んでいた。
開発に携わった市工業課産業コーディネーターの坪井開さん(65)は「農業を担う女性や高齢者がより使いやすいようにして、腕用と合わせ、県外のブドウ産地などにも販路を広げたい」と意欲を燃やす。
部品はイノベートSUZAKA加盟の数社で製造、シー・ケー・テクノ(長野市)が組み立て・販売を担当。モニター販売価格は1台15,000円前後。腕用グレイパーは昨年10月に販売し、限定200台を完売。22年は一部改良し500台を目標とする。価格は41,000円。事務局は市工業課☎026-248-9033。
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