2012-02-12 07:00 am by 須坂新聞
相森中で31日、昨年の全国高校総体(インターハイ)で初優勝した創造学園高男子バレーボール部監督の壬生義文さんを招いた講演会が開かれた。生徒や保護者、一般市民らが聴講。「夢への挑戦〜子供らと共につかんだ日本一〜」と題し、前任の岡谷工業高から31年間の監督人生を振り返って、夢や目標に向かって挑戦することの大切さや、夢をかなえるために必要なことなどを話した。
創部7年目の創造学園高には須高出身の渡辺峻君(3年、常盤中出身)と小林之紘君(同、小布施中出身)が在籍、チームの中心選手として活躍した。
準優勝だった1月の春高バレーでは小林君が決勝の第2セット途中に右膝を痛め離脱。2セットを先取されたが、必死に粘りフルセットを戦った。「選手たちは小林君の分まで頑張ろうと戦った。負けた選手たちを褒めたことは1度もなかったが、あっぱれだった」と振り返った。
前任の岡谷工業高では24年間で県大会の優勝は100回を超え、春高、インターハイ、国体の主要3大会で優勝8回、準優勝6回、3位11回の成績を残した。全国で優勝できるチームをつくるため、選手たちには自ら考えたり、悩んだりして答えを出させる指導をしてきたと言い、「指導者にとっては遠回りな気もするが、義務感ではなく選手たちが自分たちで考えて習得した力は本物になる。社会へ出ても一緒。自ら苦労して汗を流し、失敗しながら習得したものが、本当の自分の力になる」と説いた。
また、夢をかなえるために必要なこととして①明確な目標と目的②意識変革③人間力をつける│の3つを挙げ「目標に向けて頑張る人は成長できる。限界と思ったときが限界。必ずできるという意識を持ち、出来ることを精いっぱいやる。試合で最後に勝つか負けるかは人間力。たくましく強く生きる力をつけて」などと助言した。
最後に「人それぞれ顔が違うように、個性や能力も違う。自分は何がしたいのか常に考え、1回きりの自分の人生、後悔のないよう精いっぱい頑張って」とエールを送った。
講演会は市と市教育委員会が主催。県安心こども基金を使った。
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