「こどもを守る安心の家」須高の474カ所に設置

2012-11-24 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須高「こどもを守る安心の家」協議会はこのほど、須坂警察署で総会と研修会を開き、須高3市町村の13小学校通学区に設置した安心の家代表者、3市町村の教育長らが出席した。
 安心の家は、子どもが不審者(車)から声を掛けられたり、付きまとわれるなど危険を感じて駆け込んできた際に保護したり、警察への通報などを行うもので、須高では各教育委員会、須高防犯協会連合会、須坂署の3者から委嘱を受けて、事業所や個人宅など、現在須坂市342カ所、小布施町81カ所、高山村51カ所の計474カ所(2年前の総会時より7カ所増加)に設置されている。
 総会では任期2年の役員を改選し、会長に田中孝幸さん(田中自動車販売=高山村荒井原)、副会長に中村公彦さん(エルコンパスでんおん=須坂市南横町)と坂上勉さん(小布施薬局=小布施町横町)を選んだ。
 研修会では同署の内山隆之生活安全刑事課長が管内の犯罪発生状況を報告。11月5日現在の犯罪認知件数は259件で、前年同日比192件減と42.6%もの減少率を示し、犯罪の種別でも全項目で減少しているが、自転車盗65件、器物損壊30件、万引36件など件数の多い犯罪もある。子ども(18歳以下)の被害は27件で前年同日比4件減。市町村別で須坂市22件、小布施町2件、高山村3件。年代別で小学生11件、中学生2件、高校生14件。声掛け事案が圧倒的に多いが、つきまといやわいせつ事案なども発生しているとして「子どもを迅速に保護するために安心の家の意義は大きい。存在を多くの人に知ってもらい、活用してもらうよう働き掛けていきたい」と協力を呼び掛けた。
 意見交換では「街頭で子どもを見守っているが、登校時は『おはようございます』より『行ってらっしゃい』と言った方が子どもたちは親近感を持ってあいさつをしてくれる」「時間がないので学校まで送ってほしいと頼まれたことがある。とっさの判断に迷うこともある」など現場で活動する人ならではの感想や悩みが出された。
 また、平林誠署長は「毎日大変ご苦労をいただいており、感謝したい。皆さんには地域の犯罪情報を把握して見守り活動をしていただき、不審者が近づかないよう、登下校の時間帯に合わせて声を掛けるなど、子どもたちと絆を深めてほしい」と呼び掛けた。

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