「日本最小のリンゴ庭園」ってなに?

2012-12-02 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市観光協会が運営する蔵のまち観光交流センター(東横町)の庭園に植えられている5本の「またげるほど低いリンゴの木」に約60個の実が赤く色づき、24日、観賞会・収穫祭が開かれた。会場には多くの人たちが訪れ、寄贈者で管理もしている元県果樹試験場長の小林祐造さん(須坂市小河原町)の説明に聞き入った。

 木は平成22年2月に3本、今年春に2本を植栽した。種類は花芽が多く付きやすいタイプのフジで、小林さんは15年以上も前から栽培、NHKテレビ「趣味の園芸」をはじめ多くのマスコミで紹介されている。
 木が大きくならない台木を使い、高さは1㍍ほど、枝は水平に伸び、大人が両手を広げたほど、実は大きいもので10cmほどになっている。小林さんは「このリンゴの木の正式名はステップ・オーバー・アップル、全国に先駆けて栽培した。須坂で発祥した、須坂にしかない木。話しかけると木も喜び、おいしくなるので、どんどん声を掛けてほしい。将来は日本で一番小さいリンゴ庭園として整備して、大勢の市民や観光客に親しんでもらいたい」などと説明、参加者の質問に答えていた。
 観賞会・収穫祭では主催者を代表して市観光協会の渡辺章副会長が「こんなに低い木がこんなに大きな実をつける生命力の強さ。私たちもこの木のように元気に過ごしていきましょう」と呼び掛け、「リンゴの唄」などのコーラスや子どもたちによる収穫体験、コーラスで一段とおいしくなったりんごの試食などを行った。
 前日に長野市の花火大会を見て、この日初めて須坂市を訪れたという埼玉県入間市の小峰正明さん一家4人は「偶然この時間帯に交流センターにいて、このようなイベントに参加できてラッキーでした」と話し、長男颯太君(7歳)と長女百乃ちゃん(5歳)は「リンゴを初めてとった。とてもおいしかった」と喜んでいた。
 りんごの実は少し残してあり、12月上旬まで観賞できるという。同センター☎026-248-6867。

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