2013-11-16 11:23 am by 須坂新聞
今月8日に75歳で亡くなった島倉千代子さんを悼む声が須坂でも聞かれる。島倉さんが歌う「須坂音頭」に振り付けをした舞踊家の花柳美寿葉さん(日本舞踊花柳流、上中町)は、同じく娘の葉緑さんと一緒に、踊りの稽古用に録音したカセットテープを聞きながら「島倉さんの声は透明感があって本当にきれい。もう聞くことができないと思うと寂しい」としみじみ話した。
須坂音頭は、須坂商工会議所が昭和35年に歌詞を一般公募。東京の本間一咲さんの作品が選ばれ、詩人の藤浦洸さんが補訂した。作曲は歌手で作曲家の藤山一郎さんが手掛け、同年12月に発表された。翌36年2月に島倉さん、藤山さん、コロムビア合唱団が歌ってコロムビアレコードから発売。歌詞には臥竜公園の桜や祇園祭り、りんご、スキーといった四季折々の魅力が散りばめられ、「スザカハヨイトコロ ソレ ヨイヨイ」といった合いの手が親しみを感じさせる。B面は「須坂市民歌」。
須坂商工会議所の依頼を受けた美寿葉さんは、舞踊と盆踊り用の2パターンを振り付けた。完成して間もなく、須坂映画劇場に藤山一郎さんを招いて盛大に「須坂音頭発表会」が開かれた。
大切にしまっていたレコードと須坂音頭発表会の写真に目をやる美寿葉さんは「芸者衆が踊った写真。懐かしいねえ」。また葉緑さんは「須坂と島倉さんが『須坂音頭』で縁があったことを忘れられてしまうのは悲しい。須坂の素晴らしいところが歌われているこの曲が、また復活するといいですね」。
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