2016-06-04 09:38 am by 須坂新聞
高甫小学校4年敬組(25人)は先月26日、信州の伝統野菜に認定されている「八町きゅうり」の苗を学校近くの農園に植えた。地域を知り、伝統を継承する目的で行い、ことし7年目。7月ごろから収穫できる見込みで、学校で味わうほか、市学校給食センターに給食用の食材として納品する予定だ。
苗は「八町きゅうり研究会」(黒岩留男会長)が原種60本を無償で提供した。児童たちは同校管理技術員・小野武明さんの指導を受けながら、苗の根本にたっぷりと水を含ませ、丁寧に植え付けた。
この日は天候に恵まれ、前日に児童らが作ったビニールハウスの中はかなりの高温。「外より暑い。土もすごく熱い」「苗がしな〜っとしてる」と話す児童らの額には汗がにじんでいた。
青木優衣(ゆい)さん、佐藤芯平(しんぺい)さんは「昨年は(連作の影響で)たくさん採れなかったけど、今年は自分たちでいろいろやってみて、たくさん採れるといいな」と収穫を楽しみにしていた。
八町きゅうりは、見た目はずんぐりとしていて皮が薄く、シャキシャキした食感が特徴。昭和20年代はじめに上八町の農家が育種し、高甫地域で盛んに栽培された。果樹栽培の拡大とともに衰退したが、現在は八町きゅうり研究会が再び普及に務めている。
7月には3年生が新たに苗を植える。
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