【特殊詐欺】須坂市が狙われている〜6月に3件が連続発生

2016-07-09 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須高の76事業所・個人でつくる須坂警察官友の会(神林章会長)はこのほど、スザカ迎賓館で治安懇談会を開き、須坂警察署の山本貞雄署長が須高の治安情勢をテーマに講演、会員約40人が聞き入った。山本署長は深刻な事態となっている特殊詐欺について、被害防止になお一層の理解と協力を求めた。特に須坂市では6月に3件が連続発生、山本署長は「須坂市が狙われている」と警戒を呼び掛けた。

 特殊詐欺は今年5月末日現在、県内で111件発生、約2億7,450万円の被害が出ており、昨年同日に比べて、被害額は約1億円減少しているものの、件数は2件増加。1件あたりの平均被害額は約250万円にのぼっている。
 須坂署管内では6月末日現在、いずれも須坂市で5件(オレオレ詐欺4件、金融商品等取引名目詐欺1件)発生、合計1,667万円がだまし取られた。昨年同日に比べて件数は1件増え、被害額は1,434万5,000円増えている。特に6月に入ってから連続して3件発生した。
 昨年は1年間で5件だったが、今年は半年で同数となり、金融機関の窓口やコンビニエンスストアといった水際でも6月末日現在で7件(263万円)を阻止していることから、須高地区も特殊詐欺の脅威にさらされている実態が浮かび上がってくる。
 また、県警察本部が平成27年中に特殊詐欺の被害に遭った297人にアンケート調査を行い、202人から回答を得た結果、約74%の149人が「自分はだまされない」と思っており、このうちの88人が「特殊詐欺を見破る自信があった」と答えている。
 さらに、58人が金融機関の職員から注意の声を掛けられたが、その全員が注意を聞かずに被害に遭った。58人に注意を聞かなかった理由を尋ねると、49人が「犯人の言うことを信じていた」という。
   ◇  ◇
 山本署長はこれらの状況を説明した上で、「特殊詐欺の被害を防止するために電話を留守番設定にしたり、番号非通知電話は出ないようにするなどの対策を行ってください。また、家族の絆も大切。合言葉を決め、こまめに連絡を取り合ってください。そして、だましの手口を知り、家族や警察に確認や相談をするようにしてください。安全・安心な地域づくりには皆さんのご協力が不可欠。なお一層のご支援をお願いします」と呼び掛けた。

2016-07-09 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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