中学生も参加、意識高める〜須坂市が総合防災訓練

2017-09-02 07:00 am by 須坂新聞

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 須坂市の訓練は、昭和56年8月23日に仁礼地区の宇原川で発生した土石流によって10人が犠牲となった「五六災害」を教訓にしようと、同日を「市民防災の日」に定め、直近の日曜日に4中学校区を巡回して開いている。
 訓練は県北部が豪雨に襲われて百々川と千曲川が氾濫危険水位を越え、須坂市に土砂災害警戒情報が発表される中、震度6強の地震が発生したとの想定で約50項目にわたる訓練や体験を行った。
 このうち、初期消火訓練では消火器の使い方を学んだり、住民で協力してバケツリレーを行った。消防本部職員からは「火はすぐに広がってしまうので、消防車が来るまでの初期消火が大事。日ごろから消火器やAEDの設置場所や使い方を確認しておくこと。バケツリレーをするにしても水がなければ始まらない。風呂の水をはっておくことがいざという時に役立つ」などのアドバイスがあった。
 飼育動物同行避難訓練では、大規模災害時にはペット連れの避難者が避難所には入らずに車中で生活をしているケースが多いことから、今回初めて車中泊を想定した訓練を実施した。須坂市ドックラン利用者会の事務局を務める市生活環境課では「車中泊による飼育者・ペット双方の健康被害が問題になっている。万が一に備えて訓練を積み重ねていきたい」と話している。
 特別参加の墨坂中生徒は炊き出し、災害時
要配慮者対応、避難所設置設営などの訓練に汗を流した。炊き出し訓練では市社会福祉協議会職員から「炊飯袋は空気を抜いてしっかり締めること。鍋は沸騰しているので、袋は縁からやさしく入れること」などのアドバイスを受け、その後の参加者に自ら伝えた。
 墨坂中1年の長谷川麻衣さんは「炊き出しは初めてだったので緊張したけど、失敗せずにできてよかった。いろいろな体験をして役に立った」と話していた。
 終了式で、三木正夫市長は「多くの皆さんに参加していただいたことに感謝したい。特に中学生の参加は初めてのことで大変うれしく思っている。災害は忘れたころではなく、必ずやってくると認識し、須坂市としてさらなる防災力の強化を図っていきたい。訓練で体験したことをぜひ地元や事業所に持ち帰って生かしてほしい」と呼び掛けた。 
 続いて、須坂市区長会の神林公夫会長(上町区長)は「体験型の訓練が多く、たくさんのことを学んだ。このような訓練は市民一人一人が災害にどう向き合っていくかを考えるよい機会で、今後も一人でも多くの市民が参加できるようにお願いしたい」と講評した。
 なお、須坂市消防本部によれば、須高地区では29日現在で23件の火災(須坂市14件・小布施町6件・高山村3件/建物10件・車両2件・その他11件)が発生。死者は須坂市で1人、負傷者は小布施町で1人。昨年同日に比べて件数は7件増、死者は1人増、負傷者は1人減となっている。

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