「フルーツ王国須坂」の季節到来

2022-04-29 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 「フルーツ王国須坂」の季節が始まった。JAながの須高ブロックではハウス栽培のブドウが初出荷。信州須坂フルーツエール推進協議会では地元産シャインマスカットを使った発泡酒の商品化を発表した。北部運動広場では横幕で市民らにアピールしている。
 信州須坂フルーツエール推進協議会(事務局・市産業連携開発課)は、須坂産シャインマスカットの果汁30%を使った発泡酒「信州須坂フルーツエール 完熟シャインマスカット」を商品化した。高級ブドウの風味を生かした新商品誕生により須坂果実のさらなるブランド化を図る。フルーツエールシリーズ7種類目となる。
 シャインマスカット使用の商品化は以前から構想はあったが、原料価格が高く見送られていた。今回はR&Cながの青果須坂支社(小島町)から規格外の小粒シャインマスカットを提供されたことで実現した。
 25日、市役所内で開いた発表会で、中澤正直会長(副市長)は「事業は市の農業振興、須坂産果物のブランド力向上、市内飲食店などの売上増を目指して進めてきた。シャインマスカットが好きな人はもちろん、ビールの苦手な女性や若い人にも楽しんでもらえると思う」と話した。
 製造したクルークダイニングの深井洋一信州須坂フルーツブルワリー醸造長は「念願だった完熟した良質の須坂産シャインマスカットを使用できて良かった。醸造はそのおいしさを可能な限り生かすため工夫して仕上げた」と報告した。
 商品は常温保存が可能な330ミリリットル瓶。麦芽使用率50%以上でアルコール分3%。賞味期限6カ月。価格は810円(税別)。限定3千本。市内外の飲食店、販売店、観光施設などで扱っている。
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 JAながの須高ブロック須坂共選所で24日、ハウス栽培のブドウが初出荷された。初日はシャインマスカット約80kgが持ち込まれた。JAながのは「今年も生産者のご努力により粒肥大や着色、食味全てが良質に仕上がった」としている。 
 須高ブロックでは、今年度はシャインマスカット、種なし巨峰、ナガノパープル、ピオーネなどのハウスブドウが日を追って出荷量が増え、6月下旬から7月下旬頃にピークを迎え、8月末まで続く。須高ブロックで約26,000ケース(1ケース5kg換算)・約130トンのハウスブドウを出荷する予定。
 その後は露地となり、11月から冷蔵物が年明け1月末頃まで出荷される。ブドウ全体では約3,000トンを計画する。JAながの須高営農センター販売課の島田誠さんは「ハウス物は輸出が中心だが順調に推移している。生産者の皆様が一生懸命育てたブドウを大切に販売していきたい」と話している。

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