アジア競技大会でセパタクローで小林裕和選手が3度目の大舞台

2023-09-16 10:07 am by 須坂新聞

スポーツ icon 　セパタクロー男子日本代表で、須坂市南小河原町出身の小林裕和選手（37、東京都、リブゲート所属）が、23日に中国・杭州で開幕する第19回アジア競技大会に出場する。五輪種目ではないセパタクローにとって最高峰の舞台。3大会連続3度目の挑戦となるベテランは、メダル獲得を目標に掲げる。自身の競技生活にとって「集大成の大会になる可能性もある」とし、悔いを残さぬようにやりきる覚悟だ。チーム最年長選手としての経験も生かし、メンタル、プレー両面で日本の勝利に力を尽くす。
　アジア競技大会は4年に1度。本来は昨年開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。
　昨年も代表に内定していた小林選手は「コンディションを維持するのは大変。自分1人ではしんどかったが、家族などいろいろな人の支えがあり、チームメンバーとも励まし合えた」と、再び代表の座をつかんだ。
　2018年にインドネシア・ジャカルタで開かれた前回大会は、クワッド（4人制）で銀メダル、ダブル（2人制）団体で銅メダルを獲得。今大会は、日本が出場するレグ（3人制）団体とクワッドのうち、レグ団体への出場が決まっている。
　レグ団体には6カ国が出場する。3カ国ずつの予選グループで、日本はタイとラオスと戦う。「レグ種目は世界とレベルの差がある。挑戦者としてメダル獲得を目指したい」。タイは優勝候補。ラオスも格上というが「（ラオスは）絶対に勝てない相手ではない。数少ないチャンスをものにしたい」と意気込む。
　サーブを打つ「サーバー」と、アタッカーにトスを上げる「トサー」の両ポジションをこなす。サーバーで出場する機会が多くなりそうで「チームに良い流れを引き寄せたい」と考える。
　チーム最年長としての自覚ものぞかせる。「アジア大会を初めて経験するメンバーもいる。大会の雰囲気を伝え、不安なく戦えるよう試合中にもうまくコミュニケーションを取りたい。ミスの少ない安定したプレーでも周りに信頼してもらえるように」と語る。
　7日から14日まで国内で代表合宿に臨み、状態は上向き。「年齢的にもこの先どれくらい続けられるか分からない。自分にとっては最後のつもりでやりきりたい」。決意を胸にコートに立つ。
　レグ団体予選グループは25日のラオスが初戦。翌26日にタイと対戦する。上位2カ国が準決勝に進む。