2005-05-13 12:35 am by 須坂新聞
須坂市高橋町の自宅工房で制作する鏝絵(こてえ)作家飯泉詔男(いいずみ・のりお)さん(63、飯泉工務店社長)は29日〜5月末、須坂市東横町の蔵の町ふれあい館まゆぐらで初の個展「鏝絵展」を開く。昨秋全国鏝絵コンクールで佳作に輝いた作品「おやつ」など約20点を展覧する。
著名な左官技術者の祖父由之助氏(慶応3年〜昭和17年)と、南原町に大正九年建立の顕彰碑がある実兄関野彦三郎翁(安政6年〜大正5年)の業績を調べ、独学で鏝絵の技法に取り組む。
江戸時代の伊豆長八で有名な鏝絵は、漆喰(しっくい)を塗った上に左官道具の鏝で描く。今では着色し写真や油絵のような写実的作品も多い。
完成作は30点を超える。厄よけの「駿馬」や「八滝」「モズとソヨゴ」「鬼灯(ほおずき)」「暁の大仏」「二重橋」「紅葉(もみじ)」「ホトトギス」「蝋梅(ろうばい)」など。背景にはわらを交ぜた漆喰や砂漆喰で和風調を演出する。
飯泉さんは「皆さまのご意見をお聞きして作品の幅を広げたい。独自の世界やイメージも大切にしたい」と話す。
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