2005-12-05 12:00 am by 須坂新聞
「蔵造りなどの歴史的遺産等を活用し、産・学・官・民の協働で新たな研究・教育機能をもった都市づくりを進めよう」と28日、教育機関、地元企業、須坂市等で「蔵の町並みキャンパス推進協議会」を発足した。
同協議会は信州大学工学部・教育学部、清泉女学院大学・短期大学、県短期大学、長野工業高等専門学校の教育機関、オリオン機械、アスザック、テクノエクセル、ニットー、サンジュニア、八十二銀行須坂支店の地元企業、須坂商工会議所、須坂町並みの会、須坂産業活性化推進会議、須坂市で構成。
会長に産業活性化推進会議まちづくり委員長の神林章テクノエクセル社長、副会長に山沢清人信州大学工学部副学部長と西原秀次サンジュニア社長をそれぞれ選任した。
また、幹事に高橋渉信州大学教授、小林俊次氏=オリオン機械常務、宮川理恵氏=アスザック、岡田時彦氏=商工会議所事務局長、浦野治郎氏=町並みの会会長、小林晃氏=産業活性化推進会議まちづくり委員会副委員長を選出、監事に牧勇男氏=ニットー社長、中島和幸氏=八十二銀行須坂支店長を決めた。
平成20年度までの第一次実施計画によると◇信州大学は▽工学部の遠藤守信教授が仮称・遠藤守信サテライト塾▽工学部の土本俊和教授が社会開発工学科の民家や街区の再生をテーマとした建築設計製図実習、歴史を生かしたまちづくり教育▽教育学部は角尾篤子教授が世代間交流コーディネーターの研修。藤田英樹助教授が蔵を利用して学生の作品展示、小中学校でのワークショップ等を計画している。
◇清泉女学院大学は、東秀紀教授が地域づくり論、フィールドワーク等の授業◇県短期大学は、林千穂教授がゼミの卒業研究、全学共通科目の総合演習等で生活文化調査や高齢者や子供との交流体験。立石昌広教授が国際地域文化専攻の研修等◇長野工業高等専門学校は浅野純一郎助教授が、蔵のある環境を設計課題の題材として活用する等の計画を示している。
須坂市は、新エネルギー、健康づくり、蔵の町並みキャンパス、新産業創出の各プロジェクトを組み合わせ、河東文化教育圏の形成や国際学会の開催などで「知の時代の地域づくり」を産・学・官・民協働で推進していきたい―としている。
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