2007-10-16 07:00 am by 須坂新聞
須坂市教育委員会は、市立学校通学区域弾力化検討懇話会からの提言をもとに、具体策について検討を進めてきたが、地域コミュニティが希薄になる可能性や、保護者・児童・生徒の動揺を招きかねない―などの理由から、今回の提言は実施しがたいとの結論に達した。ことし6月から8月まで、学校や地域の計20数カ所で提言説明会を開き、地域住民や保護者から多くの意見が寄せられた。
提言は1.常盤中・東中通学区に隣接する村石町・明徳町・大日向町は通学距離の問題から、いずれかの学校を選択できる 2.学校規模の適正化に向け、小山小・森上小・日滝小通学区から希望により須坂小へ通学できる、というもの。説明会の参加者からは「自宅のすぐそばにある学校に通えないのはおかしい」「子どもの安全のためにも近い学校へ通える方がいい」など弾力化を望む声が出た一方で、「地域の連帯感がなくなる」「PTAや育成会活動が二分化されてしまう」「町の中で子どもが孤立してしまう」などの反対意見も多く出た。
今回の提言による弾力化は実施しないが、学校規模や適正化のあり方については今後も市教委内で調査・研究を重ね、通学区域の変更など抜本的な方策を視野に入れながら長期的に検討していくという。
【学校間の児童生徒数に不均衡広がる】宅地造成事業が進む小山小や日野小では児童数が増加傾向。その一方、須坂小や豊丘小では減少の一途をたどっている。須坂小の今年度の全校児童は250人余りだが、25年度は約170人に。豊丘小は今年度120人余りから25年度は100人以下になると推測されている。
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