2011-03-19 07:00 am by 須坂新聞
東日本大震災の発生は、オリオン機械、前田鉄工所など、須坂市に本社を置き、東北地方に子会社や営業所を構える企業にも影響を与えている。
オリオン機械(幸高町)グループ会社の東北オリオンは被害が深刻な仙台市若林区にある。建物の損傷はなかったが、事務所内は棚や机が散乱するなど足の踏み場のない状態。事務所は海岸から約5kmの距離と心配されたが、津波の被害は受けず15人の従業員は全員無事だった。電気、水道、電話などのライフラインが止まったが、電気、電話は16日に復旧した。21日までは自宅退避、休業する。
そのほか東北オリオンの宮城営業所(大崎市)、郡山営業所(福島県)もライフラインが止まり、関東オリオンの茨城酪農営業所(小美玉市)、宇都宮酪農営業所(栃木県芳賀町)も同様に事務所内の棚が倒れ、備品類が散乱したが、けが人は出ていない。また長野オリオン販売の横浜営業所は自社ビルの外壁が崩れ落ちた。
オリオン機械本社は13日、震災支援本部(本部長=清水和男専務)を設置。被災地のグループ社員へ食料品、日用雑貨、燃料などを供給するチーム、酪農家を訪問・支援するチーム、工場にある本社製品の技術支援をするチームなどで対応にあたっている。
本社は14日から事務所、工場の暖房使用を止めるなど省エネを強化。「電力会社の要請に応えると共に被災地の心情を汲み取り自粛する」としている。
前田鉄工所(豊丘上町)の仙台営業所は、建物の被害はなかったが、社内は落下物などで散乱した。電気、水、電話などライフラインは正常で業務を継続。ガソリンの入手が困難な上、道路混雑、得意先の業務中止などで営業活動は支障をきたしている。人的被害はなかったが、従業員一人の家屋が浸水した。本社では14日から午前10時に暖房をストップするなど省エネに取り組んでいる。
2011-03-19 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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東日本大震災と長野県北部地震の被災者を支援するため、須高地区や長野市若穂で義援金や救援物資を送る動きが広がっている。
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須坂市は今月末まで義援金(市社協窓口)を受け付けている。場所は市役所正面玄関内、須坂駅前シルキー2階観光協会窓口、中央公民館、地域公民館、メセナホール受付、老人福祉センター永楽荘とくつろぎ荘で。
また、義援物資は今月末まで市役所多目的広場(市役所西側駐車場)で受け付けている。土日祝日を含む午前9時から午後4時半の間。毛布、タオル、軍手、マスク、使い捨てカイロ、せっけん、電池、紙おむつ(幼児・子供用、大人用)、ティッシュペーパーに限り、いずれも新品を受け付けている。
一方、今後、要請に応じて市の備蓄品のうち、食料品2,000食と毛布1,000枚を被災地へ送る。災害復旧の長期化が予想され、4月以降も物資を受け付ける予定。支援に必要な予算は市議会3月定例会最終日に提案するとしている。
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小布施町は4月22日まで町役場と町社会福祉協議会(健康福祉センター)に募金箱を置いて義援金を受け付けている。
町は16、17日、北斎ホールで救援物資の第1次募集も行い、町民から新品の下着やタオル、乾電池、トイレットペーパー、ストーブなどの提供を受けた。町が独自に岩手県滝沢村での受け入れを取り付け、民間のトラックで18日に運んだ。
第2次募集は津波被害を受けた岩手県大船渡市への物資輸送を計画。同市は小布施町の交流市町村の一つで、小布施の秋の味覚祭に毎年参加してマグロの解体ショーを実演している。
町は、町民から被災者の安否情報などの問い合わせがあるため、役場に相談窓口を設け、行政ネットワークで情報収集する考え。
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高山村でも役場や村保健福祉総合センターで義援金や物資を受け付けている。
村ではJA須高りんご部会高山支部の協力を得て農家からリンゴを集め、21日ごろ栄村に届ける予定。
震災の影響で13日の信州高山温泉郷スキー大会や、20日に予定していた村合同舞踊会を中止。山田温泉キッズスノーパークは19〜21日の営業を中止し、今季の営業を終了する。温泉旅館では予約のキャンセルが相次いでいるという。
2011-03-19 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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