【東日本大震災・長野県北部地震】支援の輪〜3市町村

2011-03-26 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon■須坂市
 須坂市が15日から22日までに延べ1,751人の市民から受け入れた義援物資は、毛布1,373枚、マスク49,969枚、タオル25,174枚、紙おむつ32,207枚、軍手5,107組、カイロほか24,506個。この間に延べ140人が仕分けボランティアを務めた。
 18日には第一便として毛布200枚を岩手県(総合受け入れ先は滝沢村)へ送った。道路河川課所有の2tトラックに積み込み、職員2人が配送した。
 19日には岩手県久慈市へ第二便として、毛布880枚、マスク26,054枚、タオル22,483枚、紙おむつ31,349枚、軍手3,559組、カイロほか29,402個を運送会社の10tトラックと4tトラックに積み込み配送した。
 義援金は、15日から23日までに市役所が東北地方太平洋沖地震に1,235万円余、長野県北部地震に119万円余。地域公民館ほかでは東北地震が32万円余。動物園まつりでは東北地震が49万円余、北部地震が1万円余。

■小布施町
 小布施町は18日、町民から募った救援物資を町と物産交流のある岩手県大船渡市などに送った。救援物資は19日早朝、大船渡市民会館に届いた。
 町が呼び掛けてから16、17日の2日間で、衣類やタオル、毛布、ストーブなど10tトラック2台分の救援物資が集まった。中にはリンゴ1,000kgを提供する農家も。この農家は「小さな子どもが被災している様子をテレビで見ていて涙が止まらない。自分たちができることを考え、家族5人で荷造りした」と話した。町も灯油400ℓやマスクなどを提供した。搬送用の段ボール500箱は田中紙工が寄付した。
 大船渡市は小布施町と民間レベルで物産交流している自治体の一つで、小布施の秋の味覚祭でマグロの解体ショーを実演している。住民グループ「小布施いいだん会」が物産交流を行っていて、同会の物産配送を行っている日翔通商(長野市)が救援物資を届けた。同社の今村豊会長(62、大船渡市出身)は「小布施の人たちの心をダイレクトで被災地に届ける」と話し、出発した。
 町は救援物資輸送の燃料代や救援物資、義援金150万円など計369万円の補正予算案を18日の町議会に提案し、可決された。
 荷積みボランティアに参加した田中祐生さん(31、中町)は「東北地方はバイクで日本1周した時の思い出の地。旅先の友人もいる。微力だけど役に立ちたい」と話した。
 町はきょう26日とあす27日も大船渡向けの第2次救援物資を北斎ホールで受け付ける。

■高山村
 高山村は21日、県北部地震で被害を受けた栄村に救援物資として村内産リンゴ1,855個を送った。村議会も議員が義援金6万円を寄付した。黒岩俊秀副村長や山崎秀治議長らが栄村役場に届けた。
 栄村は12日に発生した震度6強の地震により家屋が倒壊するなど大きな被害を受けた。21日に避難指示が解除されたが、いまだに避難所で生活を送っている村民も多い。高山村ではJA須高りんご部会高山支部の協力を得て救援物資としてリンゴを送ることに。
 久保田村長は「避難所生活を送る人や不自由している人は多い。栄村から高山村に移り住んでいる人もいる。そうした人のふるさとを思う心や、高山村民の気持ちをリンゴとともに届け、1日でも早く元気になって復興してもらいたい」と話した。村では今後も救援物資や義援金などで協力する考え。
 東日本大震災の救援物資は、村民から毛布や乾電池、マスク、ティッシュ、水、使い捨てカイロ、紙おむつなどが寄せられ、県を通して岩手県や茨城県に送られた。

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