須坂病院〜ピロリ菌専門外来を開設

2011-04-29 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立須坂病院(斉藤博院長)は今月から、新たにピロリ菌専門外来を月曜午後1時半〜3時に開設した。赤松泰次(たいじ)内視鏡センター長によると、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)は、胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、萎縮性胃炎などの原因とされる。診療は、保険適用が認められる疾患と適用外の自費診療に分かれるが、「早期の除菌治療によって胃がん発生の予防効果が高い」と話す。
 現在、保険適用は①胃・十二指腸潰瘍②胃MALTリンパ腫③早期胃がんに対する内視鏡治療後(再発予防)④特発性血小板減少性紫斑病―の患者に対する除菌療法は認められているが、同院では慢性胃炎など適用外疾患に対しても感染診断や除菌治療に対応する。
 ピロリ菌感染の診断や治療は一人一人異なるため費用も異なるが、菌の有無を判定する尿素呼気試験、内視鏡検査・生検、顕微鏡で見る病理診断、培養と薬剤感受性試験、薬代などフルコースで約4万円という。
 赤松センター長は「慢性胃炎や萎縮性胃炎の原因はほぼピロリ菌と考えていい。子供時代の感染が大人になっても続く。社会環境が改善され、主流を占めていた環境因子は減り、若い世代は割合が低いが、母親などからの家庭内感染(接触因子)は依然存在する」と話す。

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