須坂市議会〜新年度当初予算など可決

2012-03-24 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会3月定例会は21日、総額207億円の新年度一般会計当初予算案など議案37件、人事案4件、意見書1件を原案通り可決・同意して閉会した。
 人事案では、中沢正直総務部長(59、野辺町)が今月末で市職員を退職し、4月1日付で副市長に就く。
 監査委員は今井彰さんの後任に鰐川晴夫さん(69、馬場町)公平委員は山野井清尚さんの後任に上野徳興さん(71、北相之島町)固定資産評価審査委員は笹平悦子さんの後任に近藤正弘さん(67、九反田町)がそれぞれ新年度に就任する。
 一般会計当初予算案は、竹内勉議員(共産党)が反対討論、堀内孝人議員が賛成討論し、起立多数(19人中17人)で可決した。
 竹内議員は、安心安全などの事業を一定評価できるとし、①福祉企業センターの存続問題②最終処分場問題③同和問題―の予算計上の在り方に反対した。
 堀内議員は市長提出予算を評価した。
 任期満了に伴い、退任する井上忠恵副市長の後任に中沢総務部長を選任する同意案は、岩田修二議員が同意し難いとして、石合敬議員は形式的には反対の立場として討論した。
 岩田議員は「市長、副市長は官民出身で両者の考えの融合によって市政運営してきた。8年間は官官出身で疑問が残る。3選を果たした市長は今回、民間からの登用を熟慮すべき。6月提案でも遅くない」と指摘した。
 石合議員は「市長と同じ思い、同じ視点、同じ耳では8年間聴くことができなかった声なき声を聴くことはできないのではないか。民間感覚で市民の声を拾っていける、市長とは少し立ち位置が違う人が必要」と述べた。
 採決の結果、起立多数(19人中15人)で原案に同意した。
 「直轄事業の継続と適正な維持管理、地元建設業への支援を求める意見書」は起立全員で可決した。

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