2012-03-25 07:00 am by 須坂新聞
須坂市中心市街地の市道銀座通り線を歩行者天国にして18日、「蔵のまち須坂 銀座通り春まつり」が開かれ、推定で5,000人を上回る人たちで大にぎわいとなった。昨年3月20日に開いた「すざか『銀座通り線』開通まつり」を継承・発展させる形で、名称を変更して第1回まつりとして実施したもので、民間主導で組織する実行委員会では「市民パワーによる手作りの市民まつり」に手応えを感じている。
開通まつりは市道銀座通り線の美装化完了を祝って開催。その反省会で「春のイベントとして継続させ、中心市街地活性化の起爆剤にしよう」との意見で一致し、実行委員会では新規の参加を呼び掛け、昨年より構成団体を増やした体制で準備を進めてきた。
まつりは同日に行われる▽須坂商業高校くますぎクラブプロデュースの「須坂ふれあいフェスタ」▽信州須坂しあわせ雛祭り&ぶらり北信濃ひな巡り▽音の宴日コンサート▽信州須坂シルクと蔵のまちツーデーウオーキング―などのイベントを連携・拡充させて須坂の元気を内外に発信、東日本大震災被災地支援のチャリティーの意味も込めた。
開会式では須坂商業高校くますぎクラブの小林誠治部長と西沢早希副部長が開会宣言、園芸太鼓やマリア幼稚園鼓笛隊の演奏が花を添えた。会場では信州プロレス、消防団音楽隊パレード、ダンス、マジック、もちつき、コンサートなど多彩なイベントが繰り広げられ、40を超える食品やグッズなどの販売ブースが歩行者天国上にずらりと並んで「昨年のまつりも大勢の皆さんに来ていただいたが、すっきりした好天ではなかった今年もすごい人出」(実行委員会談)が繰り出した。
須坂商業高校くますぎクラブでは須坂産のプルーンを使ったオリジナルの煎餅「るんべい」を開発、この日が初の販売だったが、飛ぶように売れていた。
被災地支援の募金活動には多数の市赤十字奉仕団員が参加、来場者から121,920円の善意が寄せられた。募金箱の中には1万円札もあり、同奉仕団では感謝している。
通りに面する市文化振興事業団運営の笠鉾会館は大扉を開放、須坂クラシック美術館は入館を無料として、多くの人たちが地域の歴史遺産に触れた。
信州プロレスは駐車場を会場に、人間をコーナーポスト、ゴムひもをロープに見立て、男女高校生や空手の少年少女選手も参加して「台本重視」のパフォーマンスを繰り広げ、大勢の観客の笑いを誘っていた。
音の宴日コンサートは旧しかいやを会場に須坂出身の7組のアーティストが出演、関係者は「今後も機会を見て開催していきたい」と話していた。
須坂東高校美術部は
シャッターペイントに取り組んだ。全員女子の1・2年生14人が参加、高橋ひとみ部長は「共同制作は初めて。とても楽しく、新鮮な体験だった」と話し、キャンバスとなった中村洋品店の中村清子さんは「明るく、きれいなシャッターになってとてもよかった」と喜んでいた。この活動を見た他店舗からも「うちの店もやって」との声が上がっていた。
マジックショーでは長野マジッククラブの山岸美代子さん(須坂市坂田町)と塚田実さん(千曲市)が華麗なパフォーマンスを披露した。
また、イベントに参加した子どもたちらにまつり限定の「100円商品券」を配布、商店やブースで206枚が使用された。子どもたちや保護者に通りを歩いて買い物をしてもらい、少しでも商店の元気につながればと昨年から実施している。
実行委員長の中村義勝さん(蔵の町中央商店会会長)は「大勢の皆さんにご協力、ご来場いただき、大変感謝している。まだ始めたばかりのまつりで、手探りの部分もあるが、高校生や若い人たちががんばってくれて、本当に心強い。そのパワーに後押しされて、皆の力が結集した。須坂の春の名物イベントとして定着させ、中心市街地に活気を呼び戻したい」と話している。
2012-03-25 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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