2014-07-12 07:00 am by 須坂新聞
須坂市選挙管理委員会(北原勲委員長)は7日、任期満了に伴う市農業委員会委員一般選挙(先月29日告示、定数16)に立候補した12人に当選証書を付与した。
式後の取材に小林郁雄さん(72、相森町、当選9回)は「後継者ができ、荒廃農地が減るよう尽力したい。国の農業委員会制度改革で公選制から市町村長の選任制へ変更される見通しなので、ますます地域の意見が大事になる。力を合わせ、農業委員会を理解してもらうことも必要だ」。
元職で初当選した永田栄一さん(60、境沢町)は「遊休農地の解消と新たな市農業の産業振興に努めたい」。前職で初当選した黒岩粂蔵さん(71、村山町)は「後継者が生まれるよう尽力したい」と答えた。
今月19日に任期を終える越吉広会長は「すざか農業委員会だより」(5月1日付)の中で「遊休農地対策では所有者へ意向調査を行った。これを基に新規就農者や認定農家の育成に貢献できるよう方向付けをしたい」「今期はJA須坂地区理事や市議会経済建設委員との話し合いを実施した。個別に進められる政策(事業)方針を一本化し、三者一体となって進めなければ、農業の先が見えない」と強調した。
横山隆会長代理は、市議会6月定例会一般質問(先月19日、北沢雄一議員の質問)の答弁で「農業者の代表として強い自覚を持ち、農地関連法に基づく法令業務の適正執行や行政への建議、農作物被害への支援要請、地域に密着した相談役的な活動などを懸命に務めてきた」「貸し借りなどの情報を農地バンクに登録し、希望者へ情報提供できたことは大きな成果」「委員が新規就農者の里親となったことも担い手対策になった」と答弁した。
本紙の農業委員候補アンケートで当選者は「TPPストップに力を尽くす。農業委員会・農協つぶしに反対」「後継者が生まれる農産物の価格とブランド化」「食料自給率向上に向けた地産地消の推進」「高付加価値化ともうかる農業の構築」「中山間地農業の再生」「生活環境基盤を整備」「食の安心安全のための減農薬・有機栽培」「農を通じた人間教育・地域づくり」
「行政と農協・農業委員会との連携強化」「ヘルパー制度の設立と農協との連携」「高齢農業者サポートの充実」「鉱毒水対策」「他地区に学ぶ訪問」「組織挙げて果樹王国PR」「互いに思いやって生きていく農村共同体をどう守っていくか」「ワーキングホリデーを導入し都会の学生と交流」を挙げた。
任期は今月20日から3年間。22日の臨時総会で会長、会長代理、議席等を決める。31日は7月総会・定例協議会。農業振興対策・農地対策・農業後継者対策の3部会と情報・研修委員会の所属を決める。委員は公選12人と選任5人の17人。
2014-07-12 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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