2016-07-02 07:00 am by 須坂新聞
須坂高校の生徒有志はこのほど、熊本地震の募金活動を校内で行った。生徒会だけの活動ではなく全校生徒が参加できるように、募金を呼びかけるメンバーを募ったり、「ただ募金をするだけならどこでもできる」ことから、同校でしかできない活動内容を考え、集まった募金の送り先を投票で決めるなど、生徒たちが自ら考え、主体的に取り組んだ。
活動は5月の生徒総会で全校生徒の承認を得てスタートした。20人以上のメンバーが協力し、6月上旬の1週間、朝は昇降口、昼は購買の前で寄付を募った。PTA総会のあった日には保護者などへも呼びかけ、生徒、職員、保護者らから合計96,756円の善意が集まった。
募金をしてくれた生徒には金額に関係なく投票用紙を1枚配った。6月中旬に投票箱を昇降口前に設置。メンバーで決めた4カ所の募金先やその内容なども掲示し、有権者に投票してもらった。
活動を中心となって進めた生徒会長の渋川駿伍君(3年、長野北部中出身)は「普通は募金をしたら終わりだが、募金先を選ぶという2回目のアクションを加えたことで、より熊本地震への関心が深まった」と話す。
4カ所の投票率はそれぞれ▽被災者とそのペット(犬猫)の支援30%▽日本赤十字社27.5%▽損壊した熊本城の修復再建支援25%▽被災した子ども(主に受験生)の教育支援17.5%。集まった募金は投票率の割合に応じて分け、それぞれに送金するという。
渋川君は「多くの人が活動や募金に協力してくれてありがたかった。みんなの『早く復興して立ち直ってほしい』という思いも一緒に熊本へ届けたい」と話していた。
なお、きょう2日とあす3日には、同校で開かれている「りんどう祭」の一般公開に合わせ、来場者にも協力を呼びかける。
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