2016-11-19 07:00 am by 須坂新聞
国の地方創生加速化交付金4,590万円を活用して、須坂産果物(果汁)を使ったフルーツ発泡酒の製造・販売を行う信州須坂フルーツ発泡酒協議会(会長・中沢正直副市長、委員10人)は先ごろ、製造委託業者を安曇野市のクルークダイニング(北沢憲彦社長)、マーケティング調査・コンサルティング業務委託業者を長野市の長野経済研究所(中村博理事長)に決定した。豊丘町の旧市福祉企業センター内に醸造設備を設けて、来年度から醸造、販売を始める予定。
委託業者は、プロポーザル(企画提案)方式で募集し、10月下旬に応募事業者によるプレゼンテーションを行った。
製造への応募はクルークダイニングの1社だけだった。同協議会の審査の結果、評価基準点を上回ったことから選定した。
同社は2000(平成12)年創業で、県内で「豚さん食堂」など飲食店20店舗を運営するなどしている。
旧市福祉企業センターは、生活困窮者や障がい者の就労、自立支援の作業場として1970(昭和45)年に開設され、2012(平成24)年に休止、翌年、廃止された。現在は利用されていない。
建物は1986(昭和61)年建設。鉄骨平屋建て、延べ床面積約470平方メートル。一部を改築して、フルーツ発泡酒の醸造設備などを整備する。同社は市に賃料を支払う。
マーケティング調査・コンサルティング業務の応募は5社からあった。審査で最も評価点の高かった長野経済研究所を選定した。
本年度は施設整備やマーケティング調査、酒造免許申請、試作品作りなどを行う。
年間製造量は来年度が21.6キロリットルを計画。その後、増やしていく考え。市内の温泉施設や飲食店などに卸したり、クルークダイニングが運営する店舗でも販売する。使用する果物の種類は、試作品作りやマーケティング調査などを通して決める。醸造所開業に当たっては従業員2人を地元から雇用する予定。
同社の飯田晋太朗常務は「経営する店舗で県食材のメニューに力を入れているので、お酒も自社でできればと考えていた。フルーツ発泡酒の製造だけでなく、地域イベントへの協力なども行って須坂をPR、盛り上げ、人を呼び込みたい。新たな雇用創出にもつなげたい」と話している。
2016-11-19 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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