2016-11-26 07:00 am by 須坂新聞
須坂市幸高町の盆栽業「松山園」(しょうざんえん、山本千城子園主)はこのほど、海外からの観光客を須坂に呼び込もうと、英訳付きの大判リーフレットを作成した。盆栽作りや滝行、そば打ち体験、温泉といった日本の文化や自然を存分に体感できる須坂の魅力を紹介している。
近年、植物の輸出額が増え、同時に盆栽美術館などを訪れる海外からの観光客が増えるなど、世界における盆栽人気は一段と高まりを見せている。
山本さんは明治から続く松山園の四代目。盆栽師として「いかに小さく、味わい深い枝ぶりの盆栽を作るか」にこだわり、一鉢一鉢に愛情を注ぎ続ける。
「自然豊かな場所に住んでいるのに、なぜあえてコンパクトな盆栽なのか。ただ造形を楽しむだけでなく、小さな世界の中に大自然や風を感じることができる盆栽の神髄を体感してもらうためには、何日も滞在してもらうのが一番いい。須坂には、そんな盆栽スピリットに触れる遊びや体験がたくさんあることも伝えたい」。こうした思いが英訳案内のリーフレット作成につながった。
リーフレットには盆栽の魅力を紹介するほか、滝行体験ができる米子瀧山不動寺、川のせせらぎを感じる仙仁温泉岩の湯、そば打ち体験ができる手打ちそば処小杉須坂インター店の情報を掲載した。「PRも私一人では難しい。地域の方の協力やアドバイスをいただき、試行錯誤しながらリピーターを増やせれば」と話している。
リーフレットの表写真は山本さんが作った「ヤマコウバシ」。日本商工会議所の小規模事業者持続化補助金を活用し、1,000部を印刷した。盆栽展や関連施設などに設置するほか、ツアー関連など国内外に広く発信する。松山園☎026-248-0080。
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