2019-04-27 07:00 am by 須坂新聞
須坂市消防本部は20日、火災の初期消火に功績のあった須坂市北原町の自営業岡部利一さん(56)、妻の淳子さん(55)、娘の令依(れい)さん(21)に消防長感謝状を贈った。
1月1日午前0時過ぎ、道路の向かい側で住宅火災が発生。近所の人から知らせを受けた利一さんは、火元の住人と消火活動にあたり、淳子さんと令依さんは自宅にあった消火器2本を持参して、利一さんに渡し、その消火器で火勢を弱めることができた。その後、再燃を始めたため、利一さんは消防隊が到着するまで火元宅のホースで初期消火を継続、火元宅の被害軽減や周囲への延焼防止に多大な貢献をした。
表彰式で、田村忠男消防長から感謝状を受け取った利一さんと令依さん(淳子さんは欠席)は「新しい年が始まったばかりの出来事でびっくりしたが、近所の方や二年参りの人など皆さんの協力で、大きな火災にならなくてよかった。感謝状は大変恐縮している。消火器は訓練で学んだことがあったので使うことができた。火の怖さを改めて感じた。日頃から火の取り扱いに注意していきたい」と振り返っていた。
また、田村消防長は「初期消火の重要性は頭で理解していても、目の前で火災が起きるとなかなか行動に移せないものだが、岡部さんご家族の素早い判断と迅速で的確な行動で被害を最小限にとどめることができた。その勇気と行動力に感謝したい。これからも、出火時の重要な行動である『発見・通報・初期消火・避難』を多くの皆さんに伝え、火災の抑制と被害の軽減に努めていきたい」と話している。
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