【台風19号豪雨災害】須坂市、被災者生活再建説明会開く〜水害の原因は千曲川越流が一番

2019-10-26 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は22日、台風19号水害に見舞われた豊洲地域住民を対象に「生活再建のための説明会」を豊洲小体育館で開いた。被災者230人が出席。市の各課や県長野建設事務所建築課(県住担当課)、被災地支援に実績のある「震災がつなぐ全国ネットワーク」の役員、県弁護士会の弁護士、防災・減災を研究する大学教授らが協力者で出席した。
 三木市長は「市や市職員は国や県、各種団体と連携しながら皆さまの復旧のために尽くしている」と述べた。
 税務課は罹災(りさい)証明書について、18日から住宅被害認定調査を始めた。28日から送付する、とした。
 区分は全壊・大規模半壊・半壊・準半壊・一部損壊の五つ。
 屋根・柱・外壁・天井・床・内壁・建具・設備などの各損傷率を計算して損害割合を算出して判定する。
 22日現在の判定結果は全壊1棟、準半壊141棟、一部損壊68棟(24日現在、県住を含め、全壊1棟、準半壊186棟、一部損壊78棟)。判定に対する不服申し立てにより再調査をする、とした。
 質疑応答では「北相之島は何回も水が漬いている」と対応を求めた。三木市長は「千曲川水系全体で水害が少なくなるよう運動している」。まちづくり推進部は今水害の原因について「水が漬かった原因は排水機場のポンプが壊れて回らなかったからではない。職員は毎日点検し、毎月訓練して対応している。千曲川の水が9mの堤防を越えて初めて北相之島団地に入ったことが一番の原因。予想以上に雨量があった。今後しっかり検証して工事等を検討しなければならない」とした。
 避難者は24日午前8時現在、北部体育館151人、旭ケ丘ふれあいプラザ12人。
 事業者支援サービスとして、クリーニングザれもんが31日まで、クリーニング黒岩が26日まで被災者対象クリーニングを受け付けている。カーポート須坂は軽トラック無料貸し出しを実施している。
 まちづくり課は戸建て住宅相談会を23、24日に実施した。
 仁礼町に水道水を供給する仙仁浄水場は、停電による消毒設備の停止から、21日に安全が確認され復旧した。
 下水道(クリーンピア千曲、長野市)は19日に下水の受け入れを再開した。市は、簡易処理による千曲川への放流のため「環境負荷のかからない使用」を呼び掛けている。市内仮設トイレは計32台。

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