【台風19号豪雨災害】須坂市の浸水住宅は半壊188棟、一部損壊83棟〜避難者は10月31日現在137人

2019-11-02 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は台風19号豪雨による千曲川堤防越水被害(10月13日)で床上浸水した住宅を30日現在、188棟、床下浸水を83棟、全壊1棟(火災による)の272棟とした。税務課の住宅被害認定調査の結果、30日現在、全壊1棟、半壊188棟、一部損壊83棟。内訳は北相之島町(県営住宅相之島団地を含む)が全壊1、半壊172、一部損壊68。小島町が半壊12、一部損壊13。相之島町が半壊4、一部損壊2。
 市は、国の台風19号被害認定フロー(水害による木造・プレハブ被害)により、半壊の基準「床上1m未満の浸水で、津波・越流・堤防決壊等水流や泥流、がれき等衝突等の外力が作用することによる損傷割合が20%以上40%未満」に当てはまると判断した。
 一方、一部損壊は「床下浸水で損傷割合10%未満」に当てはまると判断した。
 22日に豊洲地域住民を対象に開いた生活再建説明会での判断(部位による損害割合算定から準半壊とした)を修正。全壊、半壊、一部損壊に区分した。
 まちづくり課は23、24日、水害に見舞われた豊洲地域の戸建て住宅を対象に相談会を開いた。51軒が出席。自宅に当面住めない人に修繕完了までの間の3カ月間、仮住まい(市住や教員住宅)を無償提供する抽選会を26日に開いた。入居を希望する11世帯の入居先が決まった。28日から鍵の引き渡しを始めた。家賃無料。光熱水費は各自負担とした。空き市住・教員住宅は12軒(29日現在)。
 県営住宅相之島団地(北相之島町)の住民184世帯のうち、浸水被害を受けた91世帯について、県長野建設事務所建築課は25日、今後の住まいの説明会と別の県住への移住希望者の抽選会をした。
 移住を希望するのは36世帯。市内の六角堂団地や旭ケ丘団地、市外の県住に入居先が決まり、25日から鍵の引き渡しを開始した。
 また、県の県住復旧工事完了後に元の住居に戻りたいと希望する世帯は39世帯あった。このうち、仮住まいを必要とする12世帯の入居先も案内した。
 一方、民間アパートを含め引っ越したいと希望する世帯(退去)は16世帯あった。
 避難者は31日午前8時現在、北部体育館に137人。旭ケ丘ふれあいプラザは26日に閉鎖し1カ所に。自宅に戻った人と北部体育館に移った人がいる。
 健康福祉部は26日、避難所(北部体育館)の感染症予防を目的に約70人にインフルエンザ予防接種をした。須高医師会の医師3人が協力した。
 避難者の健康状態を個別にチェックするため、昼間は保健師・看護師1人〜2人体制(看護師は県看護協会の支援)で相談に当たっている。また、塩尻市保健師や須高薬剤師会薬剤師が避難者の見守りに協力している。
 北相之島、小島、相之島地区を保健師が回り、個別健康相談などをしている。
 災害ごみは、27日まで仮置き場(日滝原産業団地内)で受け付けた。可燃ごみは、ながの環境エネルギーセンター(長野市松岡)へ26日分までを搬入。27日分はセンターの受け入れを待っている。
 不燃ごみは須坂市清掃センター(米子)に搬入した。破砕後、鉄・アルミなどは業者に引き取ってもらう。
 家電は家電リサイクル法による処分を開始した。処理困難物(畳など)は27日現在、処理未定。木くずはながの環境エネルギーセンターの受け入れ待ち。がれきは処理未定。
 仮置き場への災害ごみ運搬車両は14日午後2時から27日まで14日間に合計3,587台を数えた。内訳は一般(塩尻市含む)3,403、須坂市68、自衛隊81、農業委員会35。
 製造業への影響は、浸水地区の計8社が工場や機械などに被害を受けた。最大床上1.3mまで。産業連携開発課は損害額を約8,700万円、従業員124人に影響した、とした(10月16日現在)。
 10月29日現在、5社が一部操業など業務を再開。3社は休業中。「国や県の制度を活用して支援する」(同課)。

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