2019-11-09 07:00 am by 須坂新聞
市立博物館が9月21日に坂田山共生の森で生態調査のためのマーキングをして放したアサギマダラが2カ所で確認された。1個体は9月29日に県内南信の宮田村アサギマダラの里で。直線距離にして約110km。もう1個体は10月7日に岡山県瀬戸内市邑久町豊原大雄山(だいゆうざん)(大賀島)アサギ平(標高167m)で。直線距離約444km。
9月21日の須坂では約120匹にマーキングをして放した。
南南西の方角の宮田村に飛んだ個体は雄。前羽の長さは52mm。望月歩君(小1)とお母さんがマーキングした。西南西の岡山県へ飛んだ個体も雄。前羽の長さは55mm。池田誠司さんのマーキング。
一方、この日須坂で確認された、マーキングされたアサギマダラは、8月18日に福島県裏磐梯で放された個体と、8月25日に福島県デコ平で放された個体の2匹。須坂まで南下してきた。
市立博物館は、平成19(2007)年から30(2018)年まで過去12年間に須坂市破風高原や坂田山共生の森でアサギマダラの生態調査をしている。開催日が荒天で実施できなかった年がある。マーキング数は多い年で30匹ほど。昨年の坂田山も30匹ほど。
講師の今井彰さん(蝶=ちょう=の民俗館館長、本上町)によると、須坂で放したアサギマダラのうち、平成19(2007)年8月25日の須坂(坂田山)放蝶後、10月20日に330km離れた大阪府池田市で確認された個体や、同年11月7日に1,234km離れた鹿児島県奄美市で確認された個体がある。今回はそれ以来12年ぶりの各地からの飛来確認連絡だ。
今井さんは「これまではマーキング数が多くても30匹ほどと少なかったので見つかる確率も低かったと考えられる。今回は例年の4倍ほど。もっと先まで行っているに違いないとは思うが、途中で鳥にやられたり、風にやられたりも考えられる。遠くまで行ってほしい」と期待する。
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