【台風19号豪雨災害】台風19号に対応し18避難所開設〜市職員203人が手探りで運営

2019-11-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 市議会12月定例会一般質問は26日から16人が市政をただした。
 台風19号(10月12日に最接近)災害に関連して、ペット同行避難の対策は打たれたのか(竹内勉議員の質問)に市は、18避難所(実質14カ所)のうち、相森中と仁礼コミュニティセンターは専用の部屋を確保した。北部体育館は当初2階会議室を案内した。墨坂中と森上小は、体育館入り口付近の屋内に場所を確保した。井上小や井上地域公民館などではペットと車中の人がいた。今後はペット同行避難の方法等をあらかじめ広報する必要がある、と答弁した。
 避難情報の伝達(竹内議員)で市は、全市に防災行政無線や防災メール、エリアメール、Lアラート、ホームページ、SNS等で発信した。避難行動を促す地域の区長には、電話連絡し、区民周知を依頼した。さらに消防本部、消防団、市の広報車で避難を呼び掛け、情報が伝わったと考えている、とした。
 浅井洋子議員の質問「災害時の情報伝達や連絡方法等」で市は、10月12日から14日までは全市的に防災無線、防災メール、ホームページ、SNS等で情報発信した。15日から防災無線は北相之島だけとし、ホームページ、SNS等で情報発信した。チラシ等を北相之島各戸へポスティングし、新たに北相之島町公会堂と県住相之島団地に掲示板を設けた。ホームページ、フェイスブック等が閲覧しにくかったようだが検証検討していくとした。
 今後予定する「台風19号避難に関する全世帯住民アンケート」の結果を踏まえ、戸別受信機の設置も含めてハード・ソフト両面で対応を検討する、とした(竹内議員に答弁)。
 建設中の最終処分場(仁礼)の被害(竹内議員)で市は、広域連合に確認したところ、のり面の崩落や埋め立て地内への土砂堆積等があった。場内調整池の水位上昇はあったがあふれなかった。周辺農地の冠水や畦畔(けいはん)の崩落などの被害は、周辺の沢などからの雨水が水路や側溝を越水したことによるものだ、とした。
 貯水機能を果たす水田等が減少するインター周辺開発区域を含む流域は、福島排水機場と福島北排水機場により湛水被害の軽減を図っている。貯水機能の減少をカバーする対策は、福島北の設備更新に併せて能力増強を県に強く要望するとした(竹内議員に答弁)。
 避難所運営(堀内章一議員の質問)で、市は10月12日〜13日に18避難所を開設。運営を受け持つ職員203人が手探りで運営した。反省点を踏まえ、避難所開設・運営に係る組織体制・人的体制を全庁的・横断的に組めるよう防災計画の見直しを行い、必要な研修をしていくとした。
 県と県ホテル旅館生活衛生協同組合との間で平成24年に締結された「災害時における被災者の支援に関する協定」に基づき、市は避難生活に支障があり、援助が必要な5世帯14人が宿泊施設への二次避難を利用したとした(堀内議員に答弁)。
 家財を失った世帯への電化製品の支給支援(堀内議員)で、市は市単独事業として、避難所に避難し、床上浸水以上の被災者の生活再建に支障のある14世帯に「布団・炊飯器・ストーブ」を希望により配布。支援物資も配布したとした。
 また、災害により家電を失い、買い替え困難な人を応援する県の対象製品は石油ファンヒーター、冷蔵庫、洗濯機、テレビの4点。市総務課で配布した申請書類の提出期限は12月25日。市―県―県指定事業者から直接配送される、とした(堀内議員に答弁)。
 災害時応援協定(岡田宗之議員の質問)に市は、姉妹都市神奈川県三浦市と新潟県新発田市からボランティアセンターの運営に延べ65人の支援を受けた。災害時相互応援協定を結ぶ宮城県塩釜市から炊き出しと食品支援を受けた。神奈川県海老名市からハーフマラソン用にアルファ米2,200食を受け、避難者に提供した。
 県市町村相互応援協定に基づいて塩尻市から災害ごみ搬出に延べ36人、2トントラック2台と土のう袋3,000枚余、被災地区個別訪問の保健師延べ6人と巡回車両2台、下諏訪町から簡易トイレ200セット、白馬村から洗濯機4台を受けた。
 被災家屋調査のため総務省の被災市区町村応援職員確保システムにより、福井県、福井市、あわら市、坂井市、敦賀市から延べ35人の支援を受けた。
 応援協定を結ぶ岐阜県羽島市などから職員派遣の申し出が多数あった。発災当初は災害対応に追われ、いわゆるプッシュ型支援に感謝している、とした。
 民間機関の応援(岡田議員)では、グーライトから避難所にテレビ、Wifi設備、NTT東日本から避難所に無料公衆電話、イオン・コメリ・綿半から生活必需物資、市内スーパー7店から避難所の食事を受けた。
 須高薬剤師会から薬の相談、市建設業協会から道路の泥除去、市水道工事協同組合から上下水道設備の相談・点検、環境クリエイションから仮設トイレ、須坂郵便局から避難所避難者への郵便配達、美容組合から避難者のシャンプー・カット、犬処ケンケンから避難者のペット一時預かりの支援を受けた。
 この他、協定を締結していない事業所や市内外の個人から多くの支援を受け、御礼を申し上げる、とした。

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