2019-11-30 07:00 am by 須坂新聞
第34回日本和紙絵画展(公益社団法人日本和紙絵画芸術協会主催)で、須坂市大谷町の島田治子さん(74)の作品「野の詩」(30号)が理事長賞に輝いた。ワレモコウやリンドウ、ススキなどを題材とした志賀高原の初秋を、パステル調の豊かな色彩で繊細に表現した点などが評価された。
同展は、日本伝統の和紙を使うさまざまな技法の作品が、日本国内のほか海外からも出品される代表的な公募展。作品展はあす12月1日まで、東京都美術館(上野公園内)で開かれている。
島田さんは30代前半からほぼ独学で和紙絵を始め、後に東京の故・佐藤香石(こうせき)さんに約20年師事した。同展には第1回から毎回出品、これまでに文部科学大臣賞、外務大臣賞など5回入賞している。
島田さんは「今回はかなり和紙を重ねた。審査員の方に『すごくいい色が出ている』と言っていただき、とてもうれしい。長く続けてきて良かったと思うのと同時に、また次に向けて淡々とやっていきたいという気持ちです」。また「若い人に和紙絵画の魅力を伝えること、和紙に触れてもらうきっかけを作ることも、私の大切なライフワークだと思っています。それから、いくつになっても趣味を持つ大切さもね」と笑顔を見せた。
現在は日本和紙絵画芸術協会理事、ヨークカルチャー講師などのほか、須坂市中央公民館でも講師を務める。自身では、雅号の「桜苑(おうえん)会」を主宰する。日本文化普及のため、これまでにアメリカ、中国、ドイツ、フィリピン、ニュージーランドなどに自ら出向いた。
なお今回の和紙絵画展では、桜苑会で活動する土屋幸子さん(須坂市塩川町)、樋口京子さん(須坂市望岳台)が入選した。
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