2019-12-07 07:00 am by 須坂新聞
信州須坂フルーツエール推進協議会(事務局・市産業連携開発課内)が須坂産果実を使って開発し、製造・販売するクラフトビール「信州須坂フルーツエール」のうち、「りんご・カシスミックス」が先月発表された「2019年秋季全国酒類コンクール」の地ビール部門(全日本国際酒類振興会主催)で第1位に輝いた。
コンクールは平成元年から続いている。地ビール部門の他に日本酒や本格焼酎、ワインなどの部門に総出品数約240点(本選出場は約120点)。地ビールの応募は36点。審査員6人(鑑定官出身者や大学の醸造・発酵学関係者ら)がテイスティングして評価した。
深井洋一信州須坂フルーツブルワリー(クルークダイニング)醸造長は、今年7月に4種類を初出品した。
審査講評では泡持ちがよく、香味に優れ、すっきりした風味とコクが評価された。製造した深井醸造長は2日の取材に「リンゴの甘みとカシスの酸味が調和し、果実のバランスがいい仕立てが評価されてうれしい」と語った。
一方、「プレミアムミックス(りんご・ぶどう・カシス)」が第3位、「りんご」が第4位、「りんごドライ」が第6位に入った。
深井醸造長は「(リンゴ・ブドウ・カシスの)プレミアムは、都会受けするぜいたく感がジューシーなビールと評価されたのか。りんごは、果実の甘みや味わいがストレートに伝わったのか。りんごドライは、果実感を抑えたビール党のビールが評価されたのでは」と受け止めている。
最上位に輝いた原材料のリンゴ、カシスは須坂産。特にカシスは地元豊丘産。生産者の思いもくんで製品化した。「受賞が須坂の果実振興につながればうれしい」(醸造長)
本年度は信州須坂フルーツエール推進協議会(会長・中沢正直副市長)が国の地方創生推進交付金を活用する最終年度(3年目。4年前は国の地方創生加速交付金事業活用)。6種類を開発し全て常温保存仕様となった。
「これまでに6アイテムを出せた。常温商品化し、コンクールでも評価を得ることができた。3年で基盤が固まったので事業として自立していく。イベントには強いビール。売れる強みを生かしつつリピーターを増やして定着を図りたい。生産量、消費量を上げていきたい」(醸造長)
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