【小布施スマートIC】約50日ぶり運用再開〜本復旧へ浸水対策を練り直し

2019-12-07 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 台風19号の浸水被害で閉鎖していた上信越自動車道小布施スマートインターチェンジの仮復旧工事が終わり、11月29日に約50日ぶりに運用を再開した。
 高速道運営会社のネクスコ東日本の関係者ら約20人が見守る中、29日午後3時に暫定運用を開始。小布施で降りる乗用車や小布施から乗り入れるトラックなどが1台ずつ、自動料金収受システムETCを通り、玄関口の機能を取り戻した。
 同インターの再開をパーキングで30分ほど待っていた三重県の高橋寿恵さんは「正月前に小布施町千両の実家に里帰り。80代の母親に会いに来た。実家は大丈夫と聞いていたけれど、インターが閉鎖していたことは知らなかった。よく使うので通れるようになって良かった」と話した。
 ネクスコ東日本長野管理事務所施設担当課長の大西康博さんは「ETCなどの機器類は水没で全て故障。早期復旧の地元要望もあり、全国から予備品を寄せ集め、最短で仮復旧した。小布施インターは平成17年開設のため機器が古く、更新を考えていた。なるべく早く本復旧で新機種に交換したい」と取材に答えた。
 同インターの水害対策については「同じように浸水すればまた機器が壊れ、復旧に時間がかかる。本復旧に向けて浸水対策も練り直す」と話した。
 同インターは10月12〜13日の台風19号豪雨で近くの千曲川が越水し、濁流が料金所を襲い、約80cmの高さまで施設が浸水。料金所や手前の第2パーキングなど一帯が浸水した。
 第2パーキングエリアは、盛り土で整備した高速道本線の第1パーキングエリアから数メートル低い位置にあり、道の駅オアシスおぶせなど小布施総合公園施設と隣接している。
 高速道利用者は料金所を出ないで第2パーキングに駐車し、小布施総合公園などに歩いて出ることができる。小布施総合公園からは町の周遊バスが出て、北斎館や栗菓子店などが並ぶ町中心部に行くこともできる。
 料金所の近くにある地元農産物直売所の店員は「被災した農家もいて果物の量は少ないけれど、以前のように活気づけばみんなうれしいと思う」と町全体の復興に期待した。

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