2019-12-14 07:00 am by 須坂新聞
須坂新聞社は3日、「第52回須高書道大会」の第一次審査を本社で行った。1968(昭和43)年の創刊以来、毎年行っている文化事業で、今回は幼児から一般まで399点の応募があった。厳正な審査の結果、243点を入選以上とし、このうち42点を大会賞や主催・後援団体賞が贈られる推薦作品に選んだ。
作品は12部門で募集。県外からも応募があった。点数の内訳は▽幼稚園・保育園=5点▽小1=20点▽小2=30点▽小3=43点▽小4=42点▽小5=43点▽小6=44点▽中1=21点▽中2=25点▽中3=15点▽高校=19点▽一般=92点。
上高井教育会書道同好会に所属する書家3人に審査を委嘱。漢字の書体に誤りがないかなどを、辞典と照らし合わせながら慎重に進めた。
審査後、各審査員は「応募数が年々減っているのは残念だが、今回は特に小学3年生以上にいい作品が多く、一次審査から難航した。一般の参加数が最も多いのは、生涯学習として書に親しむ地域文化の表れだと思う。筆を持ち始めた子どもたちも、ずっと書道を継続してくれれば」と期待していた。
また、「高校生以上は一枚の作品として、文字の統一感、空間の処理、線の太さ、適切な書道用紙の選択などに注意して。園児や低学年は、文字を間違えず、のびのびと書く楽しさを知ってほしい」とアドバイス。さらに今回の応募作品に名前がないものがあり、審査員らは「応募規定に特に記していなかったため、今回は除外することなく審査したが、本来であれば名前も作品の一部。次回以降の参考に」とし、今後の応募規定に氏名記入について加えることとした。
なお、推薦の42点は審査長の市澤静山信州大学名誉教授(所沢市在住、日展会員)に最終審査を依頼。本紙2020年元旦号で、大会賞をはじめ各後援団体賞、特選、金賞、銀賞、佳作を発表する。
入選以上の作品展は1月4日〜30日、須坂市中央公民館2階ロビーで開く。また紙面でも順次、作品を紹介していく。
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