2020-04-25 07:00 am by 須坂新聞
須坂市花火大会実行委員会(神林章実行委員長=須坂商工会議所会頭)は20日、臨時実行委員会を同会議所で開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、7月19日に百々川緑地公園で予定していた「第33回須坂みんなの花火大会」の中止を決めた。
会合では、一部の委員から「かつてはえびす講のときに開催していた。様子を見て、秋に開催してはどうか」「住民の元気づくりやコロナウイルスの最前線で闘う人たちへの感謝の気持ちを込めて、観客を入れずに、わずかだけでも上げるのはどうか」などの意見が出されたが、「公園を埋め尽くす人たちが集まる会場は密集・密接空間であり、感染リスクを回避できない。予算の大半を占める事業所からの寄付金も難しく、市民の理解も得られない。中止はやむを得ない」との意見が大勢を占めた。
大会の中止は2009(平成21)年以来。前年のリーマン・ショックの影響で世界的な不況に見舞われ、事業所からの寄付金が見込めないことなどから中止を余儀なくされた。
ただ、その年は市民有志が「須坂を代表する風物詩として大勢の人たちが楽しみにしている花火が見られないのはとても残念。なんとかしたい」と、「須坂の夜空に花火を上げようの会」を結成。市民らからの募金で11月に臥竜山頂上から約100発の花火を打ち上げた経緯がある。
実行委員会は商工会議所、市、区長会、観光協会を始め多くの業界・住民団体で組織しており、神林実行委員長は「多くの皆さんが楽しみにしている大会を開きたい気持ちは人一倍あるが、実行委員会は主催者としての責任があり、100%安全に開催できる見通しが立たない現状では中止せざるを得ないとの結論に至った。まさに苦渋の決断であり、断腸の思い。市民の皆さんにご理解いただき、来年こそは盛大に開きたい」と話している。
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